表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

序章〜終〜

依頼は複数ありましたよね。全部に期限が設定されていたし、この時点での直近が翌日。とか何の罰れすかっ。と心で叫んでました。

それでその内容が精神摩耗症と名づけられた症状に関しての大まかな調査依頼。

正直な事を言いますと。初耳な事を依頼するて専門の方々に依頼した方が確実なのではないでしょうか。と。しかしですね。内容を読み進めていくと。これが面白い。

この症状は周期があって世界中に広がっているのだとか。でも専門家が長年研究して原因を突き止める事がこれまで出来なかった。等が書き記されてました。

それなら素人以前に初めて読んで知ったこの症例を無知な僕に頼む事が愚かではないでしょうか。と思いました。

更に添付されていた資料を読み返しても何を何で何やらなのでこの段階で出来る事をしておきました。

その結果を持って依頼主へ返答を記述し返送して完了となりました。


間意異通。

なんて言葉は在りませんが。

意味は。

異なる意識は別の時間をもって同じ地点を通る。

みたいなものですか。

意味に成ってませんね。

はあ。

では続きを思い出しますか。


次に開いたのは少し期間のある依頼だったでしょうか。

内容は世界でありふれた事件。

というより直近で関わっていた事件に関する報告依頼でした。

その内容はたしか。

現行で。世界各地にて悪戯が頻発している。その大元を特定して貰いたいが、今回は譲歩して現段階での手掛かりを全て提供して貰いたい。

という内容だったので、その時点での情報全てを嘘偽り虚もなく幻もなく書き記して送信しておきました。


続けて開いたのは人探し。

数年前に疾走した。

ん。

人を探して貰いたいという内容でした。

しかし。

文字を間違ってますね。

疾走ではなく失踪でしょうに。

まあそんなことを言っても意味はないですから読み進めましたよ。

その対象の特徴を。

うん。

何か既視感的か希望的願望。

そんなのを言葉の端々に見えてましたけど。

期間は長いので放置の方向へ。

更にと進めようとして気づいたら目が合って出るよう促され出ました。

何か起こられましたねどうしてでしょうか。

でも理不尽だとは思いませんでしたけど。


何故か。その辺りの記憶が曖昧なんですよね。なんでかな。

何か外的要因で記憶を封印したのですか。

まあ、それで何か問題がある。事なく進んでるので良いでしょう。


で、次に続くのはその後。想像ですけど事を終えてから何かの場所に立っていました。

それは。

島の象徴である大樹。

その近くにて気づくと座って飲んでいました。

随分と気が抜けてたんじゃないかな。

まあ景色が良かったですけどね。

酌み交わしながら遠くを見てると水平線の上に薄い線が現れて、次第に濃くなって直後に警報が鳴り響きました。

ああ。事が大きくなる予兆のような。そんな感じがしてました。


それは別の問題発生と僕には無関係な出来事が同時に始まったのです。だからこの時は思えなかったのです。

人の存在価値の無さに。

そして面倒な事を押し付けて逃げて良い理由なんてのはないのですよ。

それでも現在に至る一つの要因では有るんですけどね。


はぁあ全く酷いですね。上には最後に抗議します。絶対にですっ。

警報が鳴り響くと急いで降りました。 その直後に謎な集団に遭遇して一撃で地面へ叩き伏せられました。

無情過ぎますよ。

聞いていると原因は確保した。とか。これで丸く収まるだろう。とか意味の解らない事を話しながら僕は何度目かの拘束をされて何処かへと連行されていきました。

ふはっ。僕に安息は無いんですかね。

はぁ。そうだ。この時の集団が着ていた衣服に見覚えがあったんですよね。何処でしょうか。

その内に思い出すかも知れませんけど。

この時点では思い出す時間も無かったので、そのままにして建物へと入って行きました。

はぁ。疲労が蓄積する一方。

運ばれたのは、そう色々な器具が置いてあった部屋。だったかと。

記憶は在るのです。でも曖昧で明確には覚えていないのです。

それでも幾つか覚えている一つには強烈に焼き付く。と言う程ではありませんけど。光景というか風景というのか。

それは皆の表情が後悔していたかと。

その原因は今で思い出しました。

ええ。家に籠もっていたはずのアレ。

ええ。数ヶ月も前に引き取った動物。

名をイツネにしたかと思いますけどそれが現れ全員をその大きな口で一飲みにして綺麗にした後吐き出して消えました。

納得しながら呆れて現実を忘れる様な、そう現実逃避を選択して眠りましたよ。

それから長くて身に染みるような夢を見ていたかな。

そして次、目覚めたら。

笑えない冗談ですよね。

あの場所は。

因縁深いその場所で長椅子に腰掛け遠くの景色を眺めていました。

何かの思い。

不鮮明な過去の情景。その一部が雑音の様に霞隠されていました。

繋がらない記憶に不安は積もっていきます。

それは記憶の無い自分にとっては恐怖しかありません。

だから何かの糸口を探して島に来たのですが。

気づいたら目的から程遠い位置まで来ていましたよ。

自分を探す事さえ許されないのですか。

そんなに僕をもてあそんで。あれ。なんか。腹が苛立って。来ましたよ。

もう。嫌に成りますね。本当。

ねえ。誰が変わってくれないかな。

無理ですね。

乾いて冷めた言葉しか出ないですよ。

さて少し眠りましょう。まだ準備が続いてるようなので。思い出すのも疲れましたよ。

はぁ。

ではおや、す、み。


序章〜完〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ