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序章~始まり~3

成る程ね。

という言葉の意味は別れ際の忠告に対しての感嘆か、それとも感心かな。

これで羨望だったら佩くわぁ。ともかく、その答えだと受け取りながら目の前に存在している方々や全方位に散らばる方々とか、それ以外が僕に向けていた強固な意識は一つだけでした。

命を奪う。

何を置いても命を簒奪し恥辱陵辱屈辱をもって尚も怒りに駆られる衝動を抑えることは出来ない。赴くままに限りを尽くして尽くし倒して目的を果たす。

て、そんな意識を持っていたの、いないのか。定かじゃ在りませんでしたけど、そういう事が想像出来るほどの強烈に強固で苛烈な意思と決意をもって僕の前とか周囲に居たんでしょうか。

知る方法は今でも在りますでしょうかね。

在ったとしても面倒だからしないですけど。

ああ面倒ですね。過去の事を現時点まで思い出すなんて。


それで何処まで思い出したか、ああそうそう。

行きなり現れた辺りでしたか。

それと心情とか。解るわけ無いでしょうに。

まあ思い出しましょう。

確か。


眼前含めた方々には何か敵意を向けられるような事をしたんだと理解しないわけにはいかなかったのですが。腑に落ちないのです。

何故なら目の前にいらっしゃる見たとこ会ったこともない方々から憎悪を向けられる理由が全くもっての他にはなくですね見当もつなかったからです。

僕の前に現れたのは種族も年齢も統一感無くて性別も関係なかったかと。

年齢でいえば下は最低でも赤子と云っても差し支えない程の見た目だけですけど。

上は無限ですね。

見えない方々とか、それ以外は判りませんけど。

ふむ。本当どの様な理由で僕の命を害そうとしていたのでしょうか。

こんな無垢で無害で無力な僕を。

ふふ。

おっと自己自笑。


質問しようと姿勢を変えようものなら即座に襲撃されていたでしょうか。

だからこそ敢えての直立不動。

口を開かず前を向いているだけ。

に見えて、実際は警戒をしてましたような気がするけ

ど、どうだったかな。

でもね。しかしですよ。それでもよう。

何かをしたからこうなってしまったのであって。

何を目的にあの状況なのでしょうか。

そうだね。去年にやらかした。と彼は言っていたよね。去年のやらかしとは、はて。何を指しているのでしょうか。思いもつかないとはこの事でしょうか。

しかし、その()()()()が関係しているにしても、不穏とか不憫とかんんんゆ。思い当たらないんですよねぇ。


この時、少し足を引いたら真横に大穴が開きました。

言葉を出すのも我慢して全身を振るわせましたよ。

誰か忘れましたけど、男性だったかなぁ。いや女性かもしれないですね。

大人か子供に老人と。

笑ってました。僕の振るえが恐怖感から来ているものと勘違いしたようですね。

その笑いを起点に周囲からも笑いが向けられましたよ。

侮辱を当然に含めていたかと。

ふむ。良くこれで成り立ちましたね。作戦とやらが。

作戦が有ったのかは今さら知り得ませんが。

それもこれは突発的な事かと考えていました。

何故なら、僕の行動は簡単に知り得る様には無いからです。

何故か僕は監視され、そして秘匿されてました。行動を知っているのは事前に提出した大まかな行動範囲くらいです。

それらを閲覧出来るのは本当に数人ですから。

でも全てを予定通りに進めるなんて云うのは不可能です。なので、この時は行き先とかを知らせる程度にしてましたよ。

だから学園を出る前に学園内での襲撃は、ふむ。誰かが漏らしたのでしょうか。一つの何かの暇潰しとして。

もし、この時、僕の命が散っていたなら。現在の僕は居なかったのでしょう。

当たり前か。

さてさて、どう切り抜けたかな。


足を引いてからは動かず相手の出方を見ていた。と。それから長い時間、誰も動かなかったです。

何か我慢比べみたいな感じになってましたね。何故か。

はは。今思い出したら滑稽ですよね。

無意味な時間を過ごしたんですから。

でも、そうした時間は終わりを迎えるものです。

誰が動いたのか。僕が動いたのか。相手方の誰かが動いたのか。その辺りはうろ覚え。

それでも切っ掛けは何かだったかと。


もし、僕が動いた場合。

一人を起点として姿を見せている方々には早々の退場を肉体的言語とかで決着してました。

その流れで把握している方々には同じ様に退場して貰っていたかと。


相手の場合は。

初動によっては幾つかの道に判れてましたね。目の前にいる方々であれば対処して次に隠れている皆々様を順番ではないですけど蹂躙の元に眠ってもらいました。

隠れている皆さんの誰かであるなら道を踏み抜いて地下へ逃げ道路を使っての各個撃破ですかね。

それか一斉に掛かってきたなら誰かを沈めて盾にしながら最期は制圧完了かな。

さてさてどう切り抜けたかな。忘れました。

実はその辺りは朧気で俯瞰しているような感覚だったような。

気がついたら広場の地面に埋まってました。何故に。

何か疲労は在りましたけどどうにかやり過ごしたと考えて帰宅しました。

その数日後に廃墟の一部が崩落し負傷者多数の報道が島を巡りました。

その報道を見た僕の反応は。

大変な事があったんですねぇ。という希薄なものでした。

名前が確か次々に読まれていたと思いますけどもう意識は別の事に向いてました。


それは別の懸案事項。悪質な悪戯。

最初の報告は小さな壁の傷痕。

それが最初の確認と思われますが、悪戯は次第に事を大きくしてとある地点で遂に負傷者が少数ですけど出てしまいました。

この数日は本当に手掛かりもなく焦りました。

全ての現場は監視装置の視覚から外れ音声さえも記録には残っていなかったのです。

ですが知り得た切っ掛けは些細な誰かの言葉だったかと。

それを元に罠やらを張り巡らせたら。

犯人と思われる人物が捕らえられました。

まあ代わりだったので処置をして即日釈放しましたけど。

でも手掛かりが無くなりました。完全に。

代わりの人の行動記録を調べても一切の手掛かりはなく難航したのです。

元々はそんなに大きな事件では無かったのですけど、誰かが大きく事を話したからで、一応は継続という形で進めていました。

大変でした。一応の区切りを設けてもらってから短期間で一次終了報告として提出。そして承認されました。

はぁあ。きつかったですよ正直。納得してもらうために様々に手を使って集めて、それで向こうの人もどうにか。とか聞きましたよ。

直接聞く暇なんてありませんて。

この時はそうですね。色々に奔走してましたね。

良くいう各方面に手続きやら根回しやら。

おあっ、そうでした。この時はまだ長期休暇中でしたね。

ん。まてくだしっ。

何気に子供にさせる量ではないですよね。

労働違反でどうにかできないですか。

ロウドウイハンテナ二。

あれ何か考えたかな。

んん。

良いですかね。

何処まで思い出したかな。

ああ。そうでした。事が一つ終了という形で収まりましたよね。

その先ですか。

はあはああぁ。

そうでした。

それは春休みが終わって新入生が浮き足立つ時でしたかね。

まあ、行事の一つとして捉えるなら楽しいのでしょうか。

当事者にしてみれば最悪でしかっないのですがっねっ。


それは入学式の要員として駆り出された時。

滞ることなく粛々と進行してそれは。

終盤に脈絡もなく始まったのです。

事前に知らされてもいなかったのは僕だけで周りにいた人達は全員か居なくなっていたので確信なのでしょう。

知っていても、強制連行強制労働そして強制契約させられていたかも知れないですね。

これが唐突に始まって。

少し困惑しなが見ていると説明が始まりました。

事は二年前にまで遡るとか。

それは目標を定め捕縛できたなら年度の全授業を免除し、且つ、単位も満額まで与えるという。破格を超えて無茶な事を言い出した遊びであるが思いの外好評のため昨年も似たような事を開催した。

だが今まで成し遂げた者はいないことを留意すること。

さて。と前置きしながら、それの対象が今回は新入生に限定とする。とか。

範囲は本島を含めた大小様々な島。しかし未完成の島は除外とする。

もし複数規模にて捕まえた場合は振り分けとする。事はなく仲間内にて方法を問わず最期の一人に成るまで決めること。例外は認められない。

不正が発覚した場合は例外も特例も立場も関係なく処罰対象となる。

罰則は程度に依る。

捕獲方法は問われない。多少の傷は黙認する。

街への被害は極力抑えるように。

と、息を吐いて、吸って。それからもう態勢を整えてました。

全身から吹き出す量は半端じゃなかったよね。

まだ説明は続いていたかと。そして。

目標対象これだっ。という言葉と共に映し出された知りすぎている画像。

詳細すぎな情報もまた映ってたようですね。

情報は対象の端末に即時送信する。

そして端末が鳴り響き新入生全ての視線は僕が居たであろう位置に向けられていたのです。たしか。

事は時点で端末が響くより画像に映し出されるよりもう。僕は逃走して建物から出ていましたよ。

ええ。

今年も在りましたねそう言えばさっ。悪意しかない。欲にまみれ果てた最悪の遊び。

しかも今年は他の事と平行しながらですから何時もより大変でしたね。

逃走途中にふと思いまして、ある確認をしたところ。期間は5日と回答でした。

本当であればですが。

最後はまあ期待を裏切らず期間は長かったですよ。

ええ。本当に。


その様な事があり、あの集団との一件は内の事として扱われ処理されました。 それでもあれは、まだ始まる前だったので処理が大変だと理不尽な苦情が来てましたね。

誰かの差し金だろうとは思われますが今もって主犯が誰なのか不明なのです。


まあそもそもの話し。対象ではないので別の事として処理してくれたら良かったのでは。

と今更に思いますけどね。


そうして長い無駄な時間が流れて僕は捕縛されたという事に成ったのです。最悪の結末とやらですね。

でもですね。僕には都合が良かったんです。

これで終わるのだと。

来年からは大変な事態には成らないだろうと。

そう。思ってましたよ。

思っていたのに。本人の意思を無視して事態は変な方向へ舵を切ったのです。

ええ。酷いものです。

ん。なんですか。

準備に掛かるのですか。まあいいですけど。どうぞそれまで自由に辺りを散策してますよ。

一旦は現実に目を向けますかね。

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