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二章〜初代の作品〜

これまでに収集した数は裕に百を超える。

簒奪時や散逸されたもの盗難まで含めるとまだ収集し切るには長い時間が必要だった。

それであっても今回は格別か。

寄りによって手に入った。

《初代の作品》

始まりから何作目かは調査しないと解らないが、しかし言えるのは確実にその中でも最高傑作に近い初代の作品だと言うこと。

当時を考えるなら当たり前のように危険な代物。表に出して良い物でないのは触れなくても分かる。


実際。この情報が入ってきたのは偶然だと信じたい。

何者かの意図した策略なら最後には。というのはお約束すぎるか。

なにせ初代の作品は一つ一振り一個一体一粒であっても所有しなくても聞くだけで隆盛か破滅の何方かだ。

その実物が今、目の前に在る。

聞くだけで引き込まれる《初代の作品》は一視点だけで見たなら芸術とさえ評される程の品。

しかしそれは一視点であり別の視点からでは凶器と云われる。

即ち武器足り得る。

それ程の価値と実用性を備えているのだ。


呼吸が荒くなっていた。

興奮してたのだろう。後型に分類されるモノだ。此処は一旦落ち着かせるために整えていざ。という所で邪魔が入った。

意を決した気分を害され怒りながら叩かれていたドアを開けると興奮した相手。

ある者の側近は興奮していた。見た瞬間に危険だと分かり止めようとしたが開けると同時に無理やり入って、そのまま台の上に置かれていた作品を認識すると近づいて持ってしまった。

直後に認識は誤認され錯覚の様に消えていく。

歩いているが音はせずそのまま部屋を出ようとして腹を容赦なく蹴りられての台の前まで滑り止まり持っていた品を手放した。

手放された作品を拾い確認して台に戻すと気絶している側近を揺すり起こした。

意識を戻して状況を把握する前に説教したが、その間も側近は何かを探るように周囲を探し自分の後ろに目的であろう作品を見つけて視線は注がれ。

無視されたのと色々な感情で肩に手を置いて気付かせた。

その直後に目線が合うと側近の表情は崩れ別の顔が現れた。

それはこれまで見知った中で一番会いたくない相手。

それは鎬を削るというか奪い合う関係。

遭えば双方に莫大な損害を被る関係で一時締結された物も即座に破棄されるほどの間柄。

作品に対しての考え違いがあるがそれは別にしても何故か仲が悪い。

仲が悪いというより一方的に敵視されていた。

全くの身に覚えない事で困っているが実害は双方が打つかった時くらいで日常では不可解な程に接点なく平和である。

しかし会うたびに睨まれるのは理不尽とも考えて主に進言したが無下にされ笑われながら返答されて諦めと怒りとそれまでの理不尽等々あったのでそれからかち合う度、容赦なく手心も加えず完全勝利して作品を手にするようになった。


現れた相手は何が望みだと問うてきたが傾げて竦めて冷たい目を向ける。

諦めろ。と言って素直に従わないな。なら今回も力で行こうか。

そう問うと。

悪態と罵りを続けていたが笑みを浮かべた。だがそれに対して更に冷めた目を向け同時に後ろへ反転と同時に襲い来る相手の両肩を止める目的を含めた手を充て加減なく捻ると回転しながら放った力が肩から先が潰れ砕ける音が鳴り塵となりて最後に赤い体液を噴出させながら床に落ちる。

終わりより無情を優先させ追撃のため近づき臓物を潰した。

悲鳴を上げる事も出来ず痛みから逃げるように気を失ったが気にせず命を散らせた。

一息入れることもせず振り返り片方の肩を踏み砕いた。

悲鳴。

抑揚のない言葉で再び問うた。

その返答に呆れを現し。蔑みの目を向けながら警告というより説明と予告をした。


望みがこのモノだとは理解していたが簡単に手入出来ないようにされている。

金銭の問題でなく品々の特性も含めてだ。

収集しているのは一つの仕事としての一面はあろうが自分自身の為でもある。

さて何れそちらが所有する作品も回収する。


そうして加減なく頭部を打ち抜いた。

思ったより頑丈だった。

命を奪う積りで打ち抜いたのに気絶だけで済んでいる事を見ると随分と強化したのだろう。無茶な事を。

そんな事を考思いながら台の横の操作装置を起動させて少し操作すると台から板が迫り上がり五方を囲んで閉じ込め最後に鍵穴が形成され完成した。

鍵穴に鍵を差して回し封印を完了させ回収して空中に投げると落下せず何処かの地点で世界から消えた。

足下。そして扉の向こう側で肉の塊と成っている元生物。

端末を取り出し何処かへ連絡し帰路についた。


幾つかの情報を元に向かう先には散々な目に合っているにも関わらず向かってくる相手。

その都度相手をし、そして有無を言われないように勝ちを手にしていた。

手元には数え切れない数の作品が集まっていた。

中でも凶と謂れるモノは安易に触れ見て感んじるだけで意識を汚染され認識は一色に染められる。

過去には国一つを滅ぼしたとする資料も在るほどだ。

凶は必要以上の異常なまで厳重に封印と管理を持って表にも裏にも出ないようにしていた。


ある時点で全ての作品は一人の手に集まっていた。

だが後に数百が散逸してしまう。

それはまた面倒が増えたと嘆く。

それからは隠すことにした。名を手を存在を。

それから月日は流れ、とある切っ掛けで全てを失い身を隠す事を余儀なくされて数ヶ月後。

とある島へ続く港にて対岸を見ていた。

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