番外編雪の日
本編の数ヶ月後の話です。
なんとなくここ数日間の出来事で書きたくなりました。
2月のとある日、朝のニュースを見ている時だった。
「え〜本日、雪の予報が出ております。通勤通学にも影響が出る場合がございますので……」
アナウンサーがそう読み上げるのを聞き、今日は早く帰ってこいという母。それを尻目に僕は大雪ってことは今日早く帰れるくね?というかワンチャン明日とか学校なくなるんじゃ……と考えている。きっと学生はみんな同じことを考えるであろう。
学校へ行くと雪はまだ降ってなかった。教室の後ろの窓から外を何度も確認するが全く降る気配がない。
「今日降んねえのかな?」
「どうだろうね?」
雫とそんな会話をする。だがスマホを見ると、
「午後から降るらしいよ。」
「おっ休みかな?」
僕らは再びワクワクしながら学校生活を続ける。
4時間目が終わり、昼休み。僕は桜と飯を食っていた。
「全然降んねえのかな。」
「まだ午後になったばっかだし……」
「これじゃあ明日普通に学校あるな。」
その時、ボーッと外を見ていた僕は空から白い灰が降ってくるのに気づいた。
「おっ降ってきた!」
教室の外からも歓声が聞こえてくる。
「この勢いはつもりそう……」
「そしたらみんなで遊ぼう!」
「それはそうだけどさ、もし、明日学校休みになったら……」
そのまま桜は僕の耳元、唇が触れるか触れないか位の距離まで顔を近づけると、
「二人で遊びに行かない?」
と囁く。少しくすぐったい耳。まだ桜の吐息の感覚が残っている。
「ひゃい!」
あ、変な声出た。そんな僕を見て桜はころころ笑いながら、
「あっはっは、変な声!」
と笑うのだった。
それから放課後にもなり、校舎の外で遊んでいると、石田が話しかけてくる。
「早く帰ろうぜ?」
「遊んでかないの?」
僕がそう聞くと、
「誰が雪なんかで遊ぶかよ!ガキじゃあるまいし。」
そんな中学生みたいなことを言う石田に僕は雪玉を投げつける。
「ちょ、何すんだよ!」
「オラオラァ!かかってこいよ!」
僕はそう言いながら再び雪を投げつける。
すると石田も笑いながら雪を投げつけてくる。
「どうだ!仕返しだあ!」
そう勝ち誇ったように言う石田の顔面に僕は大きめの雪玉を投げつける。すると、石田は「へぶっ」という情けない断末魔を上げる。
「冷てえ!」
石田はそういうと急に雪だるま?の片方のたまのようなものを作り始める。大体直径40センチ位になったところで彼は急にその巨大雪玉を持上げると、僕の方に駆け出してくる。
「おい!待て待て!落ち着こう?」
そんな僕の静止も聞かず、石田は全力でこちらへと駆け出してくる。それから石田は半ば投げるような形で僕に雪玉をぶつけると満足そうな顔をするのであった。
しばらく僕が巨大雪玉でヤムチャしてると、校舎から桜や月詠、八乙女雫など、修学旅行も校外学習をも共にしたメンバーが出てくる。
「私達も参加するね!」
それから僕らは服が濡れるのをお構いなしに遊ぶのだった。
朝起きてみると、今日はゴールデンウィーク。
「なんだ。夢か。」
僕はそうつぶやくのだった。