ライブの事前練習
今回も読んでって下さい。
ランニング
翌日は休日だったのだが、突然桜から連絡が来た。
「まずライブには体力作りが大事だと思ったんです。なので動きやすい服装でここに来てくれませんか?」
というメッセージと共に住所が送られてくる。家からはそう遠くもない場所だ。
そこへ向かうと、すでに七宮が待っていた。
「あ、海野くん。思ったよりも早かったですね。」
そこは河川敷で近所でも人気のランニングコースだった。
「うん。今日は何するの?」
「ランニングです!」
「ランニング?うん。どのくらい走るの?」
「20キロくらいですかね?」
「大丈夫?」
「大丈夫です!きっと!」
「根拠のない自信が一番怖いんだよ?」
「それじゃあ海野くん、先走ってください!これでも中学は運動部だったんです!運動不足な海野くんのペースには全然合わせられますよ!」
「別に毎日運動はしてるけど……まあいっか。」
なんか今日は珍しく元気だと思ったら自分の得意分野だったからか……
それから30分程、12キロを過ぎた辺り。
「海野くん、ハアッ早すぎます……ゼエッペースを落としてください……」
七宮が力つき、道の脇に座り込む。
「ごめん……調子乗りすぎた。」
「はい、その……体力作りは必要ありませんね……次行きましょう。」
振り付け練習
その後、一度家に戻り、体を洗い着替えた後、今度は謎のスタジオに連れて行かれる。
「ここは?」
「運営さんが手配してくれたスタジオです。4時間くらいまでなら使ってもいいそうです。」
「なるほど。それじゃあまずは歌の練習とかから?」
「いえ、歌の練習自体は家でもできるじゃないですか。」
「うち防音室ないんだけど。」
「今度うちの防音室に連れて行ってあげます。」
「ありがとうございます。で、今からやるのは振り付けの練習ですね。海野くん、頑張ってください!」
「うん。」
その後4時間ぶっ続けで振り付けの練習を行なった。
帰り道
「今日は疲れましたね。」
「そうだね。一日中動き続けたからね。」
「その割には海野くん疲れてるようには見えませんけど。」
「まあこのくらいなら。僕も中学時代運動部だったし。」
「どんな鬼畜な運動部入ってたんですか……」
「それはもう練習の旅に吐くぐらい?」
「過酷すぎません?」
「あはは……今思い出しても吐きそうになる……」
「うん……なんかお疲れ……って固い?」
僕の肩を叩いた七宮が僕の肩の感触に驚く。
「ああ……昔鍛えてたからね……」
「腹筋触っていい?」
「いいけど。急にフランクな口調になったね。」
「めっちゃ固!昔なんかやってたの?格闘技とか。」
「空手とテコンドーと、合気道と、ボクシングとか?」
「そんなやってたの?」
「なんというか、親の教育方針でね。やれることは全部やっとこうみたいな?」
「そうなんですね。海野くん何か可愛い顔してたので弱いイメージありました。」
「僕って可愛い系なの?」
「はい。」
真顔で言い切られてしまった。
「今度髪型とか変えようかな?」
「いや大丈夫です!海野くんはそのままでいてください。」
「七宮がそういうならそうしようかな。」
「なんですかそれ。」
「いや別に。七宮がいいっていうならいいんじゃないかなって。」
「本当になんですかそれ。」
そんな会話をしながら桜を家まで送った。
高評価とブックマーク、感想もお寄せ下さい!