姉に殴られる弟
僕は今、姉に胸ぐらを掴まれ、ビンタを入れられている……
「オタ活はなあ!やめられないんだよ!」
そこらのチンピラよりも怖い声で怒鳴る姉を見て今僕は恐怖さえ感じていた。姉は今でこそおとなしそうに見えるが、中学時代はヤンキーをやっていたため、怒らせるとマジで怖い。その当時の名は確か……「鬼婆」だったっけ?
ああ、僕は姉の心の奥底にいたヤンキーの部分に触れてしまった……これは死ぬわ……
僕の顔に拳が何発も飛んでくる……それはもうオラオララッシュばりに。
なぜジョジ〇のキャラ達が簡単にオラオララッシュで倒れていくのか理解してい始めていた。
もう死ぬな。そう思った時、1人の見覚えのある人間が仲裁に入ってくれた。桜である。
「ちょ!何してるんですか!やめてください!警察呼びますよ!」
「ああ?」
ドスの聞かせた声で姉が桜を睨む。
それに僕は流石にこれはやばいと思い、僕は姉の手を振り解き、それと同時に背後に周り、暴れる姉を取り押さえる。すると逆に冷静さを取り戻したのか急に落ち着いた感じになる。それからなぜか僕ではなく桜の方を見て気まずそうに、
「あ、先程はごめんなさいね。ちょっと気が動転していて……」
そんな姉を見て、桜は若干引きながら、
「えっと……うん……源くん大丈夫?そしてこの人誰?」
うん。そりゃ気まずいよな。僕は桜に姉のことを紹介してあげることにした。
「あっと、コイツは僕の姉で、叶って言うんだけど……まあ決して悪い人ではないから……」
「えっと……さっきは取り乱していただけで……別に日常的に流行ってませんから……」
姉は必死に弁明しようとしているがしょうがない。現行犯だ。
「何してるんですか!流石にこれは姉弟のスキンシップとしてもアウトだよ!」
ちょっと桜の声にも怒りが混じっている。
「まあ僕はなんともないし……僕が失言したのが原因だし……」
そこに僕が仲裁に入る……カオスだ。姉は少し感謝の目で僕を見ているようだ。
「大丈夫?本当に何にもないの?」
心配そうに聞いてくる桜。優しい!
「まあ、一発目は痛かったけど、何度も殴られてるとあんま痛くなかったから……それに痕も残ってないでしょ?」
僕はそう言いながら自分の頬を見せる。なんともないはずだ。
「そう言うものなの?まあ大丈夫そうなら別にいけど。」
これによって全てが収まったのであった。
一度落ち着き、余裕ができ、一度桜の方に目をやる。ウルフカット(?)の銀色の髪、それと
重力に逆らうように立っているアホ毛。上は謎のロゴが入ったTシャツと、青いジャージの上着を羽織っている。下はいわゆるショートパンツと言うやつで綺麗な脚がしっかりと視姦できるようになっている。一言で言うなれば、「もさい美人」きっと今日は休みということで気を抜いているのだろう。いかにも部屋着といった感じだ。
「ねえ源くん、視線がきもい……」
「すみません。」
バレてしまった……
「そういえば七宮の家ってどの辺?」
「うん。確かこの辺のマンションで……」
「へえ〜僕の家からめっちゃ近いじゃん。」
「案外隣だったりして……」
「まさかね。」
その後、隣の家に住んでいることが判明するのだが、それは今度のお話。




