エピローグ
人生とはいつどこで何が起こるかなんて誰にも分からない。
無実にも関わらず公然わいせつの容疑で逮捕されて手錠をかけられた揚げ句、美人巡査と生活をともにした事例もある。
まぁ僕の経験談なんだけど、そのことによって得たものは大きかった。
「すぅ、すぅ」
僕の隣では、いづみが僕の頬に自身の頬をすりつけて眠っている。穏やかな寝息が僕の心を平穏に保ってくれる。
いづみとは身も心も一つになった。けどそこがゴールではない。むしろスタートラインに立っただけだ。
この最愛の女性から笑顔を、幸福を奪わないように、奪わせないように。
僕は自分にできることを精一杯やろうと心に誓った。
彼女の髪を撫でる。
「んん……利己、大好き……」
僕の腕で眠る彼女が寝言で僕の名前をささやく。実は起きているのではないかとついつい勘ぐってしまう。
あぁ、愛おしすぎる! いづみマジエンジェル! タマラン!
なんか付き合いはじめてからというもの、お互いすっかりアホになった気がするけど気にしたら負けだよね!
ここからは後日談。
結局、いづみとの同棲は僕の大学卒業までお預けとした。
一緒にいたい気持ちはすごくある! あるんだけども……ラブラブ期に常に一緒にい続けたら歯止めが効かなくなりそうだったので、僕の方から同棲はしない旨をいづみに伝えた。
いづみは最初こそ渋ったけれどすぐに納得してくれた。お互い恋愛だけじゃなくて仕事や大学がある。そっちもおろそかにはできない。全力で頑張らないと。
それと、僕たちはお互いの名前を敬称略で呼ぶことにした。これはいづみの発案だ。この方がお互いの心をより近くに感じられるから。うん、その通りだと思った。
話は変わるけど、遅ればせながら僕は大学で他の学生と触れ合う機会を作るべくオセロサークルに入った。
そこで本物の田口さんと出会い、近藤さんらも含めたメンバーたちと仲良くなれた。
一緒に講義を受ける友達もできて、今まで以上に充実した大学生活を送っている。
女友達もできたことでいづみをやきもきさせてしまっているけれど、こればかりはどうしようもない。というか、僕はいづみ一筋なのでご心配には及ばないというのに。
バイトも日雇い派遣バイトではなく、スーパーで長期のバイトをはじめた。レジ打ちや品出しを担当している。
当然日雇いと違って人間関係を築く必要があるけれど、手錠で繋がれた日々で感じ取ってきた人と人との繋がりを意識して上手いことやれている。
いづみはもちろんのこと、僕もいい方向へと変わっていけている。
『捕まえた利己の心も体も、一生繋げて離しませーん』
今日、いづみは笑顔でそんなことを宣言してきた。
いづみが僕に捕まったと思ってるんだけどな。
まぁ、それはそれとして。
桜が満開になってきた今日この頃。
僕たちの愛もそれに負けないくらいに花開いている。
いづみのご実家など、問題は山積しているけど、いづみと一緒なら必ず乗り越えられる。
いづみと一緒なら、これからも。
僕は、いづみと並んで前を進み続けられるんだ。
これからも夢に向かって邁進あるのみ!
読んでいただきまして、誠にありがとうございました!
これにて本作は完結です。
活動報告にも書いたとおり、当初は女性巡査とのドタバタイチャラブコメ路線だったはずが、気づけば純愛気味&がっつり警察関連の描写が入ってしまいました。
初期のプロットをぶち壊す……それも創作の醍醐味……!(適当)
僕はなろうに投稿しているにも関わらずチートモノや異世界転生モノを書けません。
それもあってか(作品の質も大いにあると思いますが)アクセス数他諸々が大変少ないのですが、本作に関してはタイトルのおかげか僕の作品の中で最もアクセス数が多い作品でした。
読んでくださった方に、再度深く感謝いたします!
ありがとうございました!
以上です!




