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ぱんじいとびおら

作者: 菱田哲

庭の小さな庭の雑草を片付けたらそこに小さな三角地帯のスペースとして現れた。

柄にもなくここに花でも植えようかなんて土を手のひらで均しながら考えていた。


そういえば小学校の時、何年生の時だったかな?園芸委員会ってものにくじ引きでクラス担当として校長先生や教頭先生と花壇に花を植える作業に参加させられた事を思い出した。校長先生も教頭先生もいつもは背広を着ていたのにこの時ばかりは作業服に長靴なんかの出で立ちで僕らの前に現れ張り切ってるなぁって思いながら見ていた。僕はみんなと協力して花を植えるなんて作業はせずに持たされた小さなスコップで土を突っついてはみんなの邪魔をしていたんだろうと思う。正直、園芸委員会をさせられていた時の記憶は校長先生と教頭先生の変な作業着と長靴の記憶だけなのだから。


妻とホームセンターの入り口前に小さな容器に納まったパンジーとビオラが特価のチラシの立て札を何枚も貼られた棚にたくさん並んでいた。土植えの旬らしい。小さな花壇に紫の花びらを広げた鉢、黄色の花びらの鉢のパンジーをひとつずつ。白と薄青の2色の花びらのビオラ、白と薄紫の花びらのビオラ、ピンクに白の入り混じったような花びらのパンジーをひとつずつ。5つの鉢を摘み上げて選んで小さな我が家の花壇に植えようと久し振りに妻と意気投合。小さな花壇で妻と久し振りに一致団結の共同作業。


この度、我が家の小さな花壇に植えたパンジーとビオラを育てる園芸委員会会長に立候補します。

次の日曜日にもう一度、妻を誘ってホームセンターの入り口に並ぶ可愛らしい花びらを広げるパンジーとビオラを見に行こうと実は少しワクワクしている。




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