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攻撃ヘリと手榴弾を戦国時代の戦場で…!

そして、一向門徒たちが、まもなく攻めてくるという戦場。


「さあ、お前たち。織田軍を倒すんだ…。

お前たちが助かるには、奴らを倒すしかない…。」


一向門徒は死すら恐れぬ集団。たとえ討ち死にしたとしても、来世で幸福になれるという考えを、刷り込まれていた。


「一向一揆とは、一揆と名はついても、まるで大名の軍勢だな。」


この時代、なぜ一般の人々が一向宗に感化されたのか。それはやはり、現世では幸せをつかめない。だから宗教のようなものに、すがりつくというもの。


理不尽に、虫けらのように人が殺されていく戦国の世。そんな世の中で、自分たちには力がない、この理不尽な現実を受け入れられない、だから、より強い力にすがって、強くなったように見せる。


だがどんな理由があっても、織田信長の天下布武の野望の前では、それを邪魔しようとする敵という扱い。


天海が提案した通り、既に攻撃ヘリが用意されていた。そして上空に飛び立つ。


攻撃ヘリは敵軍の砦を見下ろす。


「あれが敵軍の砦だな。」


すると、一向門徒たちは、すぐに気がついたようだ。


「うわあ!なんだあれは!」

「空飛ぶ鉄の化け物だ!」


攻撃ヘリは機銃掃射(きじゅうそうしゃ)で攻撃。


ババババババ!


まずは威嚇射撃程度に。続いて対地ミサイルを発射する。


「おい、どうやって発射するんだ!?」

「ここのボタンを押せばいい。こっちは機銃掃射、こっちは対地ミサイルだ。」


攻撃ヘリには操縦士と、秀吉軍の兵が乗り込んでいる。当然、秀吉の兵は、ヘリコプターの扱いなど知らない。


操縦士に逐一教えてもらい、操作方法を頭に入れる。


「よし!これが対地ミサイルのボタンだな、発射するぞ!」


バシュ!バシュ!


ドガガーン!ズガガーン!


「うわあっ!」


あっという間に敵の砦を吹っ飛ばす。戦国の人々から見たら、すさまじい威力の、まさに化け物のようにうつるだろう。


「よしっ!もういい。あとは、直接突っ込むぞ!」


あとは白兵戦で決着を着けるそうだ。ここは戦国の流儀で。現代兵器は援護射撃程度に。

一向門徒たちはいちおう武器も持っているとはいえ、もともとは侍でもない一般庶民。

ただ一向宗を信仰しているというだけで、戦に駆り出される。

戦闘能力があるかないか以前に、この人たちを殺してしまうということに、やりきれなさを感じていた。


そして結局、この日1日の戦で、秀吉と光秀の軍勢は、約二千人もの一向門徒を斬り殺したという。

そしてその後には、そんな一向門徒たちの(しかばね)が、無数に転がっていた。


「なんたること…。兵隊でもない者を、こんなに殺していいものなのか…。」


「兵隊でもないのに…。これではただの殺戮(さつりく)ではないか!」


秀吉も、光秀も、それでもなお戦を進め、殺戮(さつりく)を強いることに、疑問を持ち始めていた。


天海は戦闘要員でもなく、作戦を考えた参謀のような役割。


「敵に勝つための作戦としてはよいが、相手が一向門徒ではな…。」


天海は、多くの犠牲を払った戦が終わるたびに、念仏を唱え、戦で亡くなった兵たちの、みたまをとむらった。


戦の始めは必勝祈願。しかし戦の終わりには、戦に散った兵たちの供養のための祈り。それが、仏僧である天海にできる、最大の貢献だと、考えていた。


さらに、伊勢長島の一向一揆でも同様に、多くの一向門徒たちが、織田軍によって殺された。


「一向一揆を平定したが、まだまだ戦いは続く。

このまま全国の戦国大名たちを従えるか、滅ぼすかしない限り、戦いは終わらない…。」


さしもの天海も、終わりの見えない戦いに、不安と疑問を感じ始めていた。


そして、ふと、あの町の様子を再び見たくなった。


「テンカイ・ミライ・シティ」の建設は、あれからどこまで進んだだろう。



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