土砂爆発
話数の割に進行度が遅くてすみません。
ラミはメイドに魔法を教わっていた。
この世界の魔法は魔力を源に物質を生成することだった。
生成した物質は生成者の力量に応じて操作が可能だ。
生成物は、「火」「風」「水」「土」そのほかに「光」もあり実際のところ混合魔法が主流である。
魔力が乏しいラミは土に魔力を纏う基礎訓練をしていた。
感覚が上手くつかめないでいるラミは中断する。
「僕...剣習いたい。」
「お嬢様、体が出来てない頃は魔法を習うのが得策です。
魔力回復量をあげるためにも手を抜いちゃいけません。」
そういってメイドはラミに実戦で使えそうな物から教えた。
ラミの家は軍事に力をいれている。
そのこともあり王家の子は王家主催の剣舞会に参加することになっており3歳のラミも該当する。
半日使い、ラミはビー玉くらいの土を生成することが出来た。
訓練が終わりラミは、遠征で帰国したばかりの兄に会った。
「ラミ〜〜〜また一段と可愛くなったじゃないかぁ。はぁ、可愛い兄弟め。」
ラミのお兄さん、ライクは本家の次男で魔物討伐小隊を率いる実力者である。
そんなライクは、ラミのシルバーの長髪に顔を擦り付ける。
「兄さん、キモイです」
「おっと、ラミすまん、まず父さんに報告してくるから。」
兄さんもラミには甘々である。
その後ラミは木影で、習得した土魔術の練習を始めた。
空中に土魔術で土を生成。
魔力で形を作り、固める。
そして魔力を消費して飛ばす。
ラミは基礎訓練をしてる最中確かめたいことがあった。
空中にビー玉サイズの土玉を生成。そして、圧縮、圧縮、圧縮。
(これを、緩めず位置調整、そして一気に解除!)
圧縮された土玉は、弾性力で四方に大きく飛び散り真下の地面がえぐれた。
(おぉ、成功!)
ラミは、対人用魔術を【土砂爆発】と名をつけた。
次回の投稿は、1/15になります。引き続きご愛読お願いします。