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問題
きらめく装飾、金ぴかの置物どれもピカピカである。
(猿の言っていた特典はこのことか?)
ラミは王家の本家で生まれた。
三歳になり話せるようになった頃にメイドに聞いたが、
どうやらこの世界をまとめている有力組織の一つらしい。
(ずば抜けた才能はないか....欲張りすぎだよな...)
ラミは魔法の適性があまりなかった。
(チート要素皆無で転生かよ...)
今日もまたラミは、甘える。
「メイドのお姉さん、本読んでっ!」
「ま..また...ラミお嬢様も物好きですね。もう8回目ですよ。」
そう、ラミはお嬢様なのだ、
男の子なのに
いや、男の娘だからだ。
剣も普通、魔法も普通、そんなラミに問題が1つ、いや2つほどあった。
1つ、女の子としては抜群の容姿。
2つ目、注目を集めることが出来る。
そう、文字通りラミは、自分に注目をそらすことが可能なのだ。それがたとえどこでも。
(おそらく...これが猿の特典)
そんなかんや、考えてたらラミは寝てしまった。
「お嬢様の寝顔...天使」
異性にもモテモテである。(多分)