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光と波の記憶 21話

「ルーシェ レンを死なせないで!」

診察室に叫び駆け込むと其処にはルーシェとアンヌが待って居た。


「心配しましたよ れいなさんずぶ濡れじゃないですか

それにレンちゃん具合悪そうですね、早くこちらへ寝かせて下さい」

ルーシェは心配そうに見ている。



「あたしは良いから 早くレンを助けてあげて

蒼熱病なのよ」

ベットの上のレンは苦しそうに息をしている。


「そ 蒼熱病ですか・・・」

ルーシェの顔が曇った。


「あんた医者よね? この子治せないの?」



「薬が無い事には治せないんですよ

エリクシールと言う薬が無い事には何もね」



「そ そんな・・・

このまま、レンが死ぬのを黙ってみて居ろと言うの?

あたしの血でも体でも命でも何でも使っても良いから

この子を助けなさい!

……お願いだから、この子を助けて・・・」

そう言うとルーシェに縋り付いた。


「レン を死なせないで!!」

大粒の涙がとめどなく流れてくる、


ルーシェは沈痛な表情を浮かべたまま沈黙を守っている。



「てめぇは それでもあの医者の娘か? 

てめえの親父はどんな時にでも諦めて無かったぜ

手が無くても何か考えるのが医者だろ?」

アンヌはルーシェに詰め寄った。




「時間稼ぎの手ならあるだろ?

ルーシェ」


突然、本棚の裏から声が聞こえた

「ゼファー先生の教え忘れたのかよ? 

 助けれる可能性のある者は体を張ってでも助ける

って事をな」


部屋の隅にある本棚が横に開くと

其処にはシェスとシグルドが居た。

「ハーフエリクシールを使えば、暫くは病気は騙せるだろ?

それに、レンは女の子だから薬の副作用は関係ないからな。」


「そ その手が有りましたね!

その間に、エリクシールを完成させれば良い訳ですね」

ルーシェは本棚の奥の部屋に走って行くと

机の引き出しから何か小瓶を持って来た。



甘酸っぱい小瓶の薬をレンに飲ませると、

レンの体が淡く光り

呼吸がずいぶん楽になったように見える。

「これで暫くは大丈夫でしょう、とっさの判断ベストでしたよシェス」

ルーシェの顔に笑顔が見える


「ありがとう、ルーシェ先生」

レンの天使の寝顔を見ると思わず涙がこぼれて来た。

  


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