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光と波の記憶 15話

腕の中の小さな天使を見ながら考える。


 あたしはこの天使の側に居て良いの? 

 いつもの粘着質の不安があたしを縛る。

 本能的に持って居る剣、刀に付いた血の匂い、

 たまに思い出しそうになる色んな名前・・・。

 

「あたしは悲しい目をしている」


 ってこの子が言うけど

 あたしは一体何者なの?


色々考えると震えが止まらなくなって来た。



「真紅お姉さま、震えてるの?」

 レンが心配そうに顔を見つめている。


「ううん 少し考えていただけよ心配しないで。

もしもの話だけど・・・

あたしが人を殺していたとしたらどうするの?」


「真紅お姉さまが昔にどんな事をしていても、

お姉さまはお姉さまです、

もし 真紅お姉さまが煉獄に落ちるような時には一人にはさせないから・・・

その時は私が護ってあげる、

だから泣かないで下さい」

そう言うとレンは静かに抱きしめて来た。



自分でも気が付かないうちに頬に涙がこぼれている、


 こんな娘だから巻き込みたくないの・・・。


「ありがとう、レン」

そう言うとそっと天使を抱きしめた。



柔らかい月明かりの下、二人の姿が照らしだされ

静かな夜風だけが吹き抜けて行っている。


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