光と波の記憶 3話
窓から差し込む光で気が付いた、
朝の柔らかい日差しが部屋に差し込んでいる。
いつの間にか寝てた様ね
体を起こし辺りを見渡すとベットの隣の机に剣が二本有った、
片方は反りが有る刀で、もう片方は短めのレイピアだ。
手に取ってみると懐かしい感じがする。
これは私の持ち物?
刀を抜いてみると漆黒の刃に微かに血の匂いがした。
え、まさか自分が誰かを殺してる?
何か思い出せそうな感じがしたが、
怖い物を思い出しそうで直ぐに刀を収めた。
ドアのノックの音がした。
「どうぞ」
ドアから赤髪の姉弟が入ってきた。
年は十代前半のように見える。
「お元気になられたようですね」
「貴方たちは?」
「私の名前は レン です、こちらの方は セト 私の弟です。」
生意気そうな子供は腕を頭で組んでこちらを見ながら
「あ~あ 剣とか服貰い損ねちゃったな、あんた運がよかったね」
どういう意味?
まさか、あたしが死んでたら身ぐるみ剥いでたの?
その子供を睨みつけると
「生きてる人からは、ひん剥かないよ
海岸で死んでたら服とか剣とか取って
裸にしてポイだったんだけどな」
一瞬寒気が走った、
死んでたら身ぐるみ剥がれて全裸の死体だった訳ね。
「セト! 何て事を言うの!
もしかして 何時もあなたはそんな事をしてるの?」
レンがセトを睨むと
「冗談だよ。
オレはやらないけど、みんなやってるんだよ」
「なら良いけど 誇りをなくす様なことはしないでね。
お見苦しい所お見せしてすいません」レンがこっちを見て話しかけた。
「良いよ、あたしはこうして無事なんだし」
「ルーシェ先生から話は聞いてます、記憶が無いんですね」
「少しね、名前も思い出せそうに無いし」
「でも、もう少しで何か思い出せそうな感じがするのよ
其れまでは 真紅 って名前で呼んでちょうだい。」
「真紅さん、朝ごはん食べたら町を案内して
記憶が戻る手助けをするようにルーシェ先生から頼まれてます」
私の記憶・・・
「みんな飯だぜ!」
下の階からシェスの声が朝ごはんを呼ぶ声が聞こえる。
本能的に剣を体に着けて下の階に降りて行った。




