血戦
「バジル何ぼっとしている?
残りはボスと手下が数人、しかも二人から離れている、今のうちに二人を助け出せ」
ゾットの声が響いた。
ウッドを追いかけたのでよく見れば、ゆうじもれいなも二人から離れている。
バジルが二人の傍に駆け寄り、応急処置をしようとしている。
しかし、やり方がわからないようだ。
「どうしよう おねえちゃんの血が止まらないよ」
バジルが情けない声をあげた。
「ちっ! だから何時も真面目にやれと言ってただろ、
とりあえずこの草でも傷口につけとけ 時期に血は止まるからそれで助かる」
ゾットがバジルに血止めの草を投げて渡した。
「まだ こっちの方が人数が上だ、あいつらをやってしまえ!」
ゆうじが声をあらげた。
「え~っと そこらへんに転がってるのも戦力に入ってるのかな?」
声の方を見ると木の上にレースクイーンレオタードの様なバトルコスチュームに身を包んだ
シルビアが猫のように見下ろしている。
次の瞬間シルビアが、数人の残った手下を瞬く間に叩き伏せた。
「あ~ ごめん 今から転がるんだったね、
で後残り二人だけなんだけどぉ
あたしがこっちの女と戦ってもいい? こいつはあたしが殺りたいからさ」
シルビアは腰につけていた短剣を抜いた。
「殺すのはダメだ!手加減しろ」
ゾットが叫んだ。
れいなは不敵な笑みを浮かべている。
「おまえら 覚悟いいか?」
ゾットがゆうじを睨みつけた。
二組の血戦が始まった。