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今日から魔王始めました  作者: くろねこ
2章 秘薬エリクシール
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参謀なしの作戦会議 

 魔王の村を飛び立ちブルーの背に乗って、ミッドランドまで向かうかのん達、

 空を行っても、到着までは随分な時間がかかるようだ。

 

 それまでに、シルビアからミッドランドの事を聞いて、

 ローズ救出作戦を話し合うかのん達が居た。

 


 「かのん、これからの作戦どうするの?」不安そうにシルビアは かのんを見ている。

 「そだね~。

 まずはブルーにミッドランドまで飛んで貰う」

 「うんうん」頷く一同。


 「それからは?」

 「着いてから考えようよ。」

 「おぃ・・・。

 それ作戦じゃないだろ・・・。」

 


 私は作戦とか戦術ははっきり言って苦手なんだよね。

 ウッド先生の話も何時もねてたしね。

 こんな時にローズが居たらと思う・・・。



 「まずは、町の現状把握からじゃないのかな・・・」

 何時も、ローズにくっ付いて居るバジルが不意に口を開いた。

 

 「現状把握?」

 「そう・・・。

 出来るだけ戦闘を避けてローズの場所まで行く方法を考えようよ。

 そうして、陽動作戦とかをやって、相手の注意を他に向けてるうちに助ける」

 「陽動と言うと、私が街中で火でも噴きまくれば良いのか?」

 


 ブルーが協力してくれるのはありがたいけど、

 其れやると、町が火の海、瓦礫の山になりそうな気がする。

 いや、下手をすると世界が灰になるかもしれない・・・。

 丁重にお断りしなきゃ・・・。


 「街中でやるのは派手すぎるから、上空で威嚇に火を吹く程度で十分じゃない?」

 「判った、それで行こう」


 「ローズを助けたら、その後はどうするの?」

 かのんは首を傾げた。


 「少し離れた場所で落ち合ってブルーさんに乗って、早く逃げるのが良いと思うよ。

 あのおじさん半端なく強そうだったから・・・」

 


  納得する一同。



 「お前、やる時はやるんだなぁ、見直したぜ、バジル」

 「えへへ、先生の受け売りなんだけどね。

 兵は詭道なりって」バジルは少し嬉しそうにしている。

 「かのん、その作戦で良いよね?」

 「ええ、私もその作戦で良いと思う。」

 (と言うか、私には作戦は何も浮かばないのよね・・・)


 何時もは頼りないバジルだけど、

 今は凄く頼もしく見える。

 本当は私が作戦とか考えたいのだけど、人には得手不得手がねぇ・・・。



 「町の事を知ってる人は、シルビアさんだっけ?」

 「あたし、何回か行ったことあるから案内は出来るよ」

 「じゃ シルビアさん、説明お願いね。」

 



 シルビアはミッドランドの街並み、辺りの地形、

 そして罪人の処刑までの期間など細かく話し始めた。

 スタンウエイ家が目を光らせてる、ローズの居る極刑になる罪を犯した人が入れられる監獄や、

 オウガの騎士と呼ばれるルークの屋敷の場所などを。




 「処刑までに、通常は数週間ね・・・」

 かのんは複雑な表情を浮かべている。


 「そう、王がやる気になった時にだけ、神託裁判が行われるからね。

 その裁判が起きない限り処刑は行われないわ」

 「その間に救出だな。」

 「其処だけは救いね」

 「実質は、大臣が取り仕切っているのかもだけどね」

 「大臣?」

 「そう、大臣ペイモンは黒い噂絶えないからね、

 ま、救出には関係ないけど」



 バジルは、一生懸命考えている。

 今の戦力、手持ちの道具、ローズの囚われている監獄の場所、

 そして、最大の障害になると思われるあの三人組達の事・・・。

 

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