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夢って実は必ず見てる

はい、一週間ぶりの更新でございます・・・・。

今回の話は慌てて書いただけに大分下手糞。

もはや最後は少し適当な気が・・・・・。

とんてんかんてんとんてんかんてんとんてんかんてん

木槌に、釘を打つ音、様々な音が折り合い、何かの音楽のようになっている。

麗は、自室のベットに横たわりながらその音楽を聴いていた。

宏助が明を取り戻したものの、屋敷の上層部はほぼ全壊(宏助のせいで)、更に庭や、屋敷の細部、周囲の住宅など、屋敷ほどではないが、壊れている箇所が多くある(宏助以下略)。更には、車が飛んでいた、などの情報が出回っており周囲への謝罪も行わなければならない(以下略)。

そして最後に。

今回攻めてきた奇襲犯約三十名は、全員が所持していた毒薬で、命を落とした。つまりは集団自殺だ。

更に、唯一残った証拠である楼のロボットも、粉々になり(以下同文)結局のところなんの証拠も残っていない。

まぁ、しかしその宏助が粉々にしたロボットの欠片から爆弾の一種が見つかったらしいので、御の字だろう。

そんな宏助は、今は明に罰を受けているらしい。おそらく、宏助が童貞でなければ夢のような罰なのだろうが。

現在はSP及び、神条財閥専属の大工職人達総出で屋敷の修復に当たっている。

麗は、あまり被害を受けなかった自室で療養中だ。自分でも無茶をしたとは思う。銃弾七発だそうで、あのあとの緊急手術でなんとか銃弾を取り出したものの、身体はボロボロで、最早立ち上がることもままならない。

しかし、同時に麗は、身体はボロボロでも、心は清々しい気分に包まれていた。

「私はずっと、お前に依存していたのだな・・・・。やっと気づいたよ。」

麗は、今はいない恋人に向かって優しく語りかけ、目を閉じる。

そして、若菜麗は夢を見る。


 麗が彼と知り合った頃、麗は、神条総帥が持つ十人ほどの秘書の内のひとりだった。

世界有数の大財閥、『神条財閥』の総帥の秘書、その十人の内のひとりとはつまり、トップエリートという奴らの集まりで、自分もそのひとりだった。

バカ高い給料と、膨大な事務仕事。それらを機械的にこなす日々に身を染め、麗は、神条総帥という機械を動かす歯車となっていた。

そんな歯車だった私が、彼に会ったのは、私が秘書になってから三年の月日が過ぎた頃だった。

当時、神条総帥の一人娘、神条明、といえば名は知っていたが、面識は無かった。

そんな一人娘のところに仕えるSPの一人だった彼は、神条総帥に一度、本邸に呼ばれた。

理由は、今度の、神条財閥の式典において、明が、出席するのだが、そこで、彼女の護衛部隊隊長の役目をまかす、というものだった。

当然、彼に拒否権などなく、ただ首を縦に振っていた。

彼が本邸に来たときに私たちは出合った。

出会いのきっかけなど、些細なものだ。

本邸の庭を見学していた彼と、庭を手入れしていた私。会うのは必然だった。

最初の会話はほんの世間話。

この庭は凄く立派ですね、あなたが手入れしてるんですか?大変でしょう?

いえいえ。そんなことはありませんよ。

麗も最初は、ナンパか?などと警戒していた。

そのころの麗は、彼氏など当然いなかったため、そういうことは良くあった。

しかし、彼にそんな下心がないことは話していてすぐ分かった。

ただ純粋に、まっすぐな恋心だけが伝わってきた。

彼は単純で、分かりやすい男だった。

そんなところに引かれた私がいたのも事実だが、あちらは最初から気があったのだろうか?

一目惚れされた・・・・と思うのは傲慢だろうか。

そんな些細な出会いからあれよあれよと交際が進み・・・・・、

その明の出席する式典の前日、半年後にはプロポーズまでされた。

元々、神条財閥の式典だけあって計画したのは一年前。彼がその護衛部隊隊長に就任してから半年は式典を開くのに掛かった。

彼とは、一ヶ月に一度、二週間に一度と会う頻度はかなり多くなっていった。

お互い忙しい身なので彼と過ごした時間はそこまで多くなかったが、彼と過ごす時間は最早、楽しい、では表現できなかった。

麗はその頃、幸せに包まれ、仕事も彼との出会いのために、バリバリこなすようになっていた。

彼は、自分の一大仕事、式典での護衛が終わったら、結婚しようと言ってきた。

当然、自分が断るはずもなく、彼から貰った指輪に、大喜びだったことを覚えている。

今でも、それは・・・思い出の品として、右手の中指にはまっている。

しかし、結局のところ、彼と私が結婚することは無かった。


 簡単なことだった。

式典に、大富豪が集まる、ということで狂った一人の男が、銃を持って、その式典に、侵入してきた。

男は、人は皆全て平等であるべき、だから貴様ら金持ち連中は死ねばいい、というような狂った宗教的な集団の一員だったらしい。

その男は、一仕事終えたあと、自殺をしたらしいが・・・・そんなことは正直どうでもいい。

その男の一仕事、というのが、彼の銃殺だった。

元々、神条総帥は当然一番ガードが硬いため、式典が苦手で、一人、ベランダに出て、風に当たっていたその娘を男は狙ったらしい。

ついていたのは、彼と佐多兄弟というSPの三人だけで、銃声を聞き、ベランダの下から飛んできた銃弾から明を庇うのに精一杯で、彼はその銃弾に直撃した。

即死だったそうだ。佐多兄弟が、その犯人を追ったものの、激しい乱闘の後、銃撃されて死亡。

しかし、乱闘の結果として男もボロボロで、とても逃げられる状況ではなく、自殺を図ったらしい。

彼は、明を・・・自らが護るべき主君のために死んだ。

それは、SPとしては名誉勲章だったのかもしれない。

しかし。当時の私がそんな風に思えるはずもなかった。

ニュースにもなった大事件を、まさか私が知らないはずもなかった。

その日から、麗は再び歯車に戻った。

ただしその歯車は太刀が悪く、狂ったように回り続けた。自分の身も省みずに回り続け、ずっと歯車でいることを決めていた。

しかし、麗には普通なら持ち得ない歯車の感情が有った。

前までは幸せ、喜び、楽しみ、と呼ばれていたものだった。

しかし、今は憎しみ、悲しみ、怒りと呼ぶに相応しい。

彼は誰のせいで死んだ・・・?誰のせい?誰をかばって。勿論アイツだ。アイツしかいない。アイツがなんでのうのうと生きているんだ。

日に日にその感情は増幅していった。


 彼が死んでから二ヶ月後。

麗は神条総帥の別荘、つまるは明の屋敷にいた。

神条総帥の秘書として密会を頼んだのだ。

現在、屋敷には明しかおらず、SPは周囲の住宅に住んでいるということだった。

つまり、明と接触出来れば、一瞬でも『殺すことが出来る』。

屋敷の応接間に通される。しかし、なんと明にSPはついていなかった。明自身が下げさせたのだ。

麗は驚くと同時にこれをチャンスだと考えた。

懐には拳銃が忍ばせてある。秘書としての標準装備だ。

その拳銃の引き金を引いてしまえば、自分はもうこの世にはいられないだろう。

だが、同時にそれでいいと思っていた。自分は、所詮歯車。別に殺されようがなんの未練も無い。

そう考えていると、急にあちらから話しかけてきた。

「貴方が若菜真の恋人ですか」と。

麗は驚きで言葉も出なかった。

怒りがふつふつと湧き上がり思わず懐に手をやろうとすると。

以外にも素早いスピードで、明がその手を掴む、と同時に

「やめるんだ、麗。」

何故か彼の声が聞こえてきた。

ビクッとして辺りを見回すが、彼がいるはずもない。

何かしたな・・・と明をにらむが、明は素知らぬ顔だ。

「麗、君が明様を殺そうとして此処に来るのは既に総帥からの電話で分かっていたんだよ。」

また彼の声。明から手を離そうとするが、やはり以外にも強い力で離さない。

「麗、混乱するんじゃない。確かに僕は一度死んだ。今の僕は思念体に過ぎない。だから明様の協力を得なければ君とは話せない。」

パニック。混乱だ。自分の頭の中で何かが切れる。なんで、なんで彼の声が聞こえるの?え?

「僕はもうすぐここからいなくなるだろう。だからひとつ伝えておく。

そこで麗の許容限界がやってきた。

「なんなのよ!なんで貴方が話してんのよ!貴方のために私はコイツを・・・・。」

「殺そうとしたのかい?」

「・・・・・ッツ!」

「別に明様を殺しても、僕はなんにも浮かばれやしないんだよ。なにも変わらない。僕は自分の意思で明様を助けたんだ!」

麗は何もいえなかった。姿は見えず声だけが聞こえる彼を感じながらただただ泣くしかなかった。

「麗・・・・・・・」

「なによ!出て行って!貴方はもう死んだのよ!」

「麗・・・・愛してる。これからもずっと。そして、お嬢様とSP達を・・・・頼んだよ。」

「・・・・・・!!」

すると明が自分から手を離す。

そして、一枚の紙を取り出した。その紙にはこう書かれている。

「若菜麗。貴方に神条明の専属秘書となることを命ずる。」

「私は神条明です。幽霊と会話とか出来ますよ?」

明の謎の笑顔と、共に吐き出された自己紹介。

・・・・・私は再び歯車をやめた。

どうでしょうか・・・。

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