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《ORIGIN TALE ONLINE》  作者: 零零機工斗
第一章:戦争だっ!
7/31

Tale.5

何気無くOTOを読み返していたら、至る所に誤字脱字がありました。

凄く恥ずかしかったですね


なので今更ですが、誤字脱字や可笑しい文章を見かけたら感想などでお知らせ下さい

確認したあとは即刻直します



今回は少し時間が飛びます。二日くらい

――空中都市ウラノウスのとある豪邸...の一部である倉庫にて



電子音や火花が散る音が倉庫の中を響き渡る。

倉庫の床にはガラクタが散らばっている

その大量のガラクタの中で、ボクはOTO(このゲーム)を満喫していた。


何をしてるのかと問われれば、現実(リアル)で毎日やってること、としか答え様がない。

その毎日やってることとは何なのか、と問われれば...



機械(メカ)の製造さ!」



「「「......」」」



あれ?なんか空気が凍ったな。

「凄い!」とか「何を作ってるの?」みたいな反応を期待してたんだけど...



「「「呆れた...」」」



まさか呆れていたとは!


「何故だ」



「何で現実で毎日やってることをゲームでもやろうとするの!?」


「折角ゲームなんだから剣とか魔法とか使ってみれば?」


「可笑しい筈なんだけど...相手が兄さんだと違和感が無いな」



それは新しいメカの製造はボクのアイデンティティだから!

剣?魔法?剣はともかく、魔導機を開発する時は魔法を使うぞ!

可笑しい筈なのに相手がボクだと違和感無い?別に違和感は無い方が良いと思う!


...と言いたいのだが、とても言える空気じゃない。

倉庫にいるのはボク以外にカナ、夜斗、りずむの三人。

三人共何かを諦めた様な目でボクを見つめている。



...止めて!そんな目でボクを見ないで!










...コホン、状況を綺麗に整理しよう。

現在は初ログインした日であるボクの誕生日から二日経った7月25日だ。

今はカナと夜斗の(ホーム)に住まわせて貰ってる。


場所が空中都市だったのは驚いたけど、カナ達が豪邸に住んでいた事実にはもっと驚いた。

なんでも、攻略組だから金の問題は無いとか

因みにこのゲームにはラスボスは無い代わりに、未だに発見・開拓されてないフィールドや街が沢山ある。それを捜索、探検して情報を得るのが攻略組だそうだ



ぶっちゃけて言うと、ボクは《エンジニア》の才能スキルで何ができるか試して見た瞬間から、このゲームにハマっている。

今もゲーム内で金属を加工したり導線を繋げたりしている。



確かに、機械いじりや開発はほぼ毎日やっていること。

でも現実では材料の値段が高過ぎて、あまり実用性のあるモノが作れない。


なのでゲーム内で父さんに貰った『現実では存在しない素材』などを使ってモノを作るのがとても楽しいのだ。


だってオリハルコンとかミスリルとか使えるんだよ?

架空の素材なのに電導性とか磁性とかが細かく設定されてるんだよ?

架空の素材それぞれに固有の性質があるんだよ?


それを調べたり応用したりするのが面白過ぎる!



父さん、二日前に内心「奇人変人」とか呼んでてゴメン!

今はこれまで以上に神に見えているよ!



「これはもう病気だね」


「でもお兄ちゃんが自分の身長の何倍もあるメカを一生懸命作ってる...ギャップ萌えだよ...」


「確かにシュールな光景だな」



因みにボクのアバターはまだ変わってない。

まだ空色の髪は背中まであり、赤い瞳に雪の様に白い肌の身長143cm少女姿は相変わらずだ。


これもぶっちゃけて言うと、ボクはこの姿に慣れたのだ

最初の何回かはログアウトする度に胸と股を確認して安心の息を吐いてたけど、今は意識しなければどうってことは無いのだ。

VR(バーチャルリアリティ)だから、というのもある。

たまにカナとりずむが新しい装備を持ち込んで来て、男として大切な何かを削られているけど



「そういえばりずむだってギターを使ってるから、現実でやってることと変わり無いんじゃ...?」


「これが私の戦い方だからいいの」


りずむは現実ではギターをやっている。

ギターでゆったりとした音楽が結構上手い。たまにエレキギターでヘビーメタルを演奏している時がある。かなりの近所迷惑だけど


そんなりずむは、このゲームでもギターを背負っているのだが...


「私の武器はエレキギター。演奏を聞いた味方はステータスが上昇するの。上昇するステータスと量はその曲によって変わるわ」


「じゃあ実際には戦わないのか?」



「近距離戦闘になったらエレキギターで殴りつけるけど?」



「「「......」」」



さて、今の恐ろしい発言はスルーして本題に入るとしよう

ボクは今、二日後にあるイベントに備えて大量のメカを製造している。


イベント名は『ギルド戦争(ウォーズ)


ギルド同士が戦争をするイベントだ。


因みに、ギルドというのはギルドマスターというリーダー的なプレイヤーを中心にした固定メンバーの集まりのことだ。パーティが臨時的なチームだとしたら、ギルドは永久的なチームの様なモノだろう

今回のイベントでは、カナと夜斗の所属する【闇光の刃】と、りずむがギルマスである【弦音(げんおん)】が協定を結んでイベントに出るそうだ。

協定を結べば戦争中では同じギルド扱いになって戦力が上がる代わりに、一つのギルド分の賞品・報酬を山分けすることになる。


ボクはゲストとして一時的にギルド【闇光の刃】に入り、イベントに参加することにした。

理由は、イベントの賞品に興味があったからだ。


ギルド戦争(ウォーズ)での勝利条件は一つ。

相手のギルドマスターを倒すこと。

勿論、ギルドは複数あるのでその全てのギルドマスターを倒さなければならない。



なのでボクが普通にステータスと銃スキルのレベルを鍛えていたら、時間が圧倒的に足りない。

何せ最前線の大型ギルドだって参戦するのだ。

三日間しかゲームをしてないプレイヤーが勝てる訳が無い。


だからボクは現実で鍛えた技術者としての能力を使うしか無い。


という理由で、ボクは科学と魔法を組み合わせた兵器を生産している


材料は父さんに沢山貰ったのがあるので足りる。

すでに半分近くは終わっているので、多分イベントには間に合うと思う。



勝つか負けるはボクの技術次第!


戦闘シーンが見たい皆様、本当に申し訳ありません

もうしばらくお待ち下さい...

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