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《ORIGIN TALE ONLINE》  作者: 零零機工斗
第三章:もふもふイベント
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Tale.25

「カナちゃん、捕まえてきたよー」

「ありがとーりずむさんー」


満面の笑みを浮かべるカナと、対面するボクとボクを後ろから押さえ込むりずむ。

夜斗はミラさんの拘束魔法で、ミイラの様に全身を光のリボンで覆われている。


あれ、息できるのかな。

まあゲームだから大丈夫か。


自己解決で納得していると、カナが近寄ってきた。


「ではお兄ちゃん、ちょっと失礼」


そう言うと、カナはボクの頭の上に生えている耳を掴んだ。


「うひゃぁっ!?」


なんか頭がこそばゆいっ!?


「やめ、ちょ、くすぐったいぃっ!くすぐったいよ!?」


拘束魔法で動けないけど、これ動けたら絶対床を転がっているくらいだよぉぉ!


「もふもふっ」

「ちょ、尻尾はやめてぇ!」


必死に尻尾を動かして魔の手を避けようとするが、失敗に終わった。

がっしり掴まれた。


「カナちゃん、独り占めはダメですよー」


今度はりずむがボクの耳を引っ張った。

ちょ、痛いって。


「じゃあ先ずはこのチャイナドレスをお願いね! 」


………誰か、この変態共を鈍器か何かで無力化してくれ。






そう祈る様に上を見上げると、光が一筋、見えた。


何か(、、)が、凄いスピードで落下してきたのだ。


落下してきた物体はそのまま……



ガンッ



「ぁ――――っ!?」

「ふぎゃっ」


見事にカナの後頭部に直撃。

その反動で跳ねた物体は更にりずむの顔面に。


二人ともゲームのステータス上は無事なのだが、一瞬ひるんだ。

その隙を、夜斗は逃さなかった。


「―――ハッ!!」

「んなっ!?」


夜斗はミラさんの魔法連撃を避けている最中だったが、突然身体をひねってミラさんを抜けた。


「よっと」


先ほど落ちてきた何か(、、)を掴み、そのままスピードを落とさず拘束されていたボクを抱え込んだ。


再び夜斗の腕の内に戻り、逃走劇が再開した。


「ふぅ、一時はどうなるかと……」

「ありがとー」

「あ、ああ、いいよ、なんか凄い可哀想だったから」

「ところで、それは?」

「ん?これか」


そうして夜斗が頭の上に乗せたのは、先ほど空から落下してボクの窮地を救ったものだった。


――――茶色の子猫だった。


「……なんで猫が空から?」

「俺に聞かれても」




でも、夜斗が猫を助けた理由はなんとなく分かってる。

リアルでは頻繁に捨て猫や捨て犬を拾ってくるし。

新しい飼い主さんに渡す時は結局架菜に任せて、家でちょっと泣いてたし。


家は母さんが動物アレルギーだからなぁ。


あれ、OTOはペットシステムとかもあったけど、夜斗は何か飼ってるのかな。





そんなどうでもいいことに思考を巡らせていると、突如アナウンスが鳴り響いた。




『えー、OTOのプレイヤーの皆さんー、これより『もふもふイベント』の本命、《もふもふクエスト》が既に開始していることをお知らせしたいと思います』




今度は何を始める気なんだ父さんは。

もふもふもふ。(・・*

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