清志ラーメン屋になる
秋田市に、佐藤サチ子さんを迎えに行く。カバン1つで、ついてきてくれた。
秋田市から、帰って直ぐに、日本語を流暢に、話す以前からの知り合いの中国人が、経営する、ラーメン屋に、行き、弟子に、してくれと、頼み、次の日から、働いた。奥さんは、日本人で、まだ、小さな男の子が、いた。毎日、毎日、ラーメンを作って、3年の月日が、流れた。主人は、「星野君、もう、良いだろう。結婚の予定が、あるのだろう。暖簾分けして、やるから、独立しなさい。」清志は、港の近くの建物を借りて、借金して、店を開いた。使用人を探していたら、ラーメン屋の奥さんが、子連れで、雇ってくれと,泣きついてきた。中国人のラーメン屋は、若い女の子と、付き合って、奥さんを追い払ったという。李さんも、酷いな。と、思い、ラーメン屋の屋根裏部屋に、寝泊まりさせて、住み込みで、働かせた。元々は、サチ子さんが、来たら、夫婦で、住もうと思った、小部屋で、ある。ラーメン屋が、軌道にのり、秋田市に、佐藤サチ子さんを迎えに、行った。清志は、33歳。サチ子さんは、28歳に、なっていた。秋田市のお宅に、突然、訪れたところ、父親も、姉も、義兄も、驚いていた。「サチ子、こんな、お相手が、いたなんて、一度も聞いた事が、ないよ。」清志は、いきなり、思いのたけを話した。「サチ子さん、結婚して下さい。今は、ラーメン屋を営んでいます。」清志は、自分の親きょうだいにも、話していた。一度は、勘当したが、親は、許してくれている。サチ子は、カバン一つで、清志に、ついてきた。サチ子の姉、アキ子は、「母は、この子が、11歳の時に、亡くなりました。12歳離れている、私が、育てたので、我儘に、育ちました。どうぞ宜しくお願いします。」と、行って、送り出してくれた。