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清志が行く  作者: 相澤かり子
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赤紙(召集令状)が、届く

命運の良い、清志にも、とうとう、赤紙が、届いてしまった。

昭和20年1月11日。清志の20歳の誕生日。清志は、大正14年の鏡開きの日に、生まれたのだ。そのせいか、命運が、良く、仙台の屋敷に、祖父と一緒に、叔母に、あずけられて、いた頃、両親が、無理をして、子供用の自転車を買ってくれた。当時は、子供は、親の自転車を借りて、立ったまま、運転するのが、普通だったが、一人だけ、子供を残して、いたのが、しのびなかったのだろう。清志は、自転車で、縦横無尽に、走り周り、トラックに、ぶつかって倒れた。ところが、倒れたのが、トラックの車輪と車輪の真ん中だったので、かすり傷だけで、済んだ。でも、叔母は、トラックの運転手に、病院まで、運ばせて、何処も、何ともない事を確認してから、トラックの運転手を解放した。自転車も、壊れていなかった。その清志に、とうとう、赤紙が、きてしまった。誕生日の数日後だった。

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