6 国民生活
国民の生活は向上して、貧民達を見る事がなくなる。勉強会も福祉や医療になった。
6 国民生活
マリエール商会は拡張する。王都内に4店舗でき各領都にも進出した。産業や事業も盛んだ。食品産業、繊維産業、建築産業、農林水産業そして事業だ。上下水道事業、ゴミ処理事業、開拓や灌漑事業
品種改良、土木事業、産業や事業の活性化で貧民や生活困窮者は減り当面目指した勉強会の目標も達成した感がある。街で見る人の姿は洒落て居て貧困者の姿はない。マリエ―ルは忙しくて勉強会にあまり来れなくなった。今日の勉強会も異世界のマリエ―ルに会うので出席は難しいかも知れないと姉に伝える。
異世界のマリエ―ルは気安くアンドロイドを貸してくれる。特に問題なく働いてくれるのでマリエ―ルは異世界のアンドロイドを信用している。多分これ以上のアンドロイドは必要ないだろう。最後のお願いだ。
「東の辺境伯の領都にマリエール商会を開設します。アンドロイドを貸してください。」
異世界のマリエールはニコニコして応える。もうマリエールは異世界のマリエールよりも年上にお見える。マリエ―ルは12歳になった。
「随分危ないところに作るのだね。私のアンドロイドはあなたの頼みでは戦わないよ。自己防衛のためアンドロイド自身やマリエ―ル商会は守ると思うけど。そのためにこの国の人を殺すかも知れないよ。」
先のことは判らない。とにかくアンドロイドを借りた。開設準備をしているアンドロイドに引き渡して勉強会に出席した。検討されているのは福祉制度や医療制度だ。マリエ―ルはもはや勉強会は自分の手の届かないところに来てしまったことが判った。黙って聞いていると王子が声掛けて来た。
「どうしたマリエ―ル、元気ないように見えるけど。」
優しくマリエ―ルに語り掛ける王子。
「この勉強会が私から離れたとこに行ってしまったな。と思って寂しく思っていたのです。」
王子はゆっくり頷いた。
「きみは慈善事業の先駆者だったね。たった4年で慈善事業が要らなくなるほど国を発展させてくれたのはきみの手腕だ。でも支援の必要な人はいる。高齢者、障害者、子ども、母子家庭、そして傷病者
だ。忙しいきみにこれ以上の負担かける気はない。飛び入り参加で構わない。都合のいい時に参加して欲しい。」
王子は何時も優しい。王子が言う通り時々参加した。そう言った人達は施設とか病院が考えられるが
その職員にアンドロイドを当てるのは無理だ。自分ができるのは作ろうと思う人にお金を融資するくらいだ。
東の国から法外な請求があり断ったところ宣戦布告されたらしい。皆に見られた気がするが私の魔法は戦闘向きではないし私のアンドロイドも同様だ。凄い力持つアンドロイド達は自己防衛のための行動は取るが戦闘には参加しない。マリエ―ル商会は守ろうするので近くものは敵味方なく攻撃を受ける。と説明した。
東の国との戦争の機運は高まる。東の地域から移民してくる人達も多い。東の辺境伯領のマリエ―ル商会の売上は多い。特に武具、防具、保存食料の売上が多い。王都でもそれら売上は多い。王都からの出兵が始まるのだろう。
東の国との戦争の機運が高まる。王都でも武具、防具、保存食料の買い付けが始まる。