4 商業革命
アイテムボックスの中のものを売却する。非常に評判がいい。生産の工夫をするものがいる。商業が活性化する。
4 商業革命
マリエールの商品に刺激されて幾つの製品が開発された。個々に作って居ては難しいことが判り分業化進んだ。マリエールは商品を替えたりする。少しづつ増産に応じる。何が売れ何で売れ残るか確認していく。
マニュファクチャーが進んでいく。産業の活性化だ。見本となる商品を出していく。私から直接説明するのは難しいが十分見て貰って欲しいとお願いしてある。少量、多品種なので経済に悪影響を与えるような売却はしていない。
金銭的な裏付けもあり産業や事業の議論も熱心に行なわれるようになった。産業として、武具、防具の生産が軌道に乗った。アルミニュームとステンレスの登場により、軽くて丈夫な防具、錆ない武具が安価で買える。比較的起用で信用出来る貧民を採用した。マリエールが貧民街の近くに土地を買って工場を立てた。王子の進言により国軍でも導入が決まり工場も拡張して採用を増やしたが納品が間に合わない。こんな時複製の魔法使えば楽なのは承知しているが、不老不死には成りたくないからアンドロイド達と死ぬ気で頑張り納期に間に合わせた。
もう一つがゴミ処理事業だ。王都内を貧民が巡ってゴミを回収する。収集したゴミはアンドロイドが収納して魔力を得る。貧民達就労の機会は大幅に増え定住するものもいる。
就労の機会は有っても働こうしないものもいる。家族総出で収集に当たるものもいる。病気や怪我、高齢で働けないものもいる。これまで通りで食料支援をして居ればいいわけではない。
ゴミ処理事業には国の補助も出るが持ち出しだ。はっきり言って国は責任を放棄している。そのあたりを王子に聞いた。
「きみの言う通りだ。国の基幹となる国王や貴族に市民の生活は理解出来ない。我々が提案してきみに不愉快な思いさせるのは心苦しいが他に受け負ってくれるところもない。父や貴族には良く説明しておくしばらくきみが担って欲しい。」
魔力の増強というのは意味があるが、私にとっては負担ばかり多くて旨味のない事業だ。姉も王女も申し訳無さそうな顔をしている。気持ちを切り変えよう。
「王子が国王になったら、何とかしてください。それまで頑張ります。」
誰かがやらなければならない仕事ならやるしかない。
問題は有っても産業や事業の提案は魅力的なものが多い。特に提案が実現する可能性があることを知って益々やる気を見せている。このままでは難しい何か手を打つ必要がある。
アンドロイドに異世界のマリエールに連絡を取って欲しいと願った。異世界のマリエールは直ぐに現れた。
「要約、不老不死になる決意をしたか。」
すでに同じ年頃に見える異世界のマリエールは嬉しそうだ。
「いえ違います。アンドロイドをまた頂きたいと思いまして。」
マリエールは産業と事業の主体となる組織を作りたいのでアンドロイドが欲しいと言った。異世界のマリエールは渋い顔をした。
「お前のアンドロイドは今段階では5体が限度だ。出来るとすれば、お前に仕えるように言って私のアンドロイドをお前に貸すくらいだな。他人のアンドロイドは使いづらいし信用ができない。簡単なことなら良いが念話がないので複雑なことは伝わらない
やたら強いので人を殺し兼ねない。それでも借りるか。」
自分のアンドロイドを増やして欲しかったが異世界のアンドロイドでも手は借りたい。100体借りた。
異世界のマリエールのアンドロイドを100体借りる。非常に危ない存在らしい。