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3日後、アンリはノア公爵家に訪れ、ルイスとお茶をしていた。
日差しが強くなってきたため、ルイスの私室に移動した。幼いころはよくルイスと部屋で遊んでいたが、久しぶりの私室だった。
ふと棚の上にある小箱が目に入った。様々な宝石がちりばめられちりばめられ、日差しが当たってキラキラと光輝いていた。ルイスがこのようなものを持っていることも意外に思い、アンリは触れようと棚に近づいた。
「ルイ、この箱は・・・「触らないで!!」
「・・・申し訳ありません。自分にとってとても大切なもののため、つい感情的に声をあげてしまいました・・・。」
「ルイ、そんなことも知らずに勝手に触ろうとした私が悪いわ。中には何が入っているの?」
「それは・・・」
「内緒なのね。大丈夫よ、気にしてないわ。もしいつか私にも見せたいと思ったときに見せてね」
その後はに庭に咲き誇っている花々を見たり、図書室で本を貸してもらったりと穏やかに過ごし、ノア侯爵が帰宅すると3人で晩餐を楽しんだ。そして、あまり暗くなる前にと、護衛とともにアンリは帰っていった。
夜床に就く前にルイスは小箱を大切そうに持ち、ふたを開けた。
中には琥珀色で雫型のイヤリングがはいっていた。
大切そうに手の上に乗せ、抱きしめるよう、壊さぬよう、胸で抱いた。
「・・・どこにいるのだろう」
ルイスの声は闇夜に消えていった。




