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『アンリへ
君がこの手紙を読むころには私はもう亡くなっているだろうね。
私は君のことを幸せにすることはできただろうか。
君のことだから、まだ私に迷惑をかけたと思っていることだろう。
王命での結婚で、12も年上のおじさんで、こんな私と結婚してくれてありがとう。
アンリと過ごせた日々は私はとても幸せだったよ。
アンリ、愛しているよ。
これを読んで、そんな嘘つかないでとか言ってそうだけど、心から心の底から君を愛しているよ。
息子も娘も、僕がとても君を愛していることはしっているよ。
君だけがまだ信じてくれていないんだもんなぁ。まいったよ。
私を信じて。
アンリ、愛している。
天国でゆっくり待っているから、ゆっくりおいで。
また必ず君を見つけて、抱きしめるから。
リュカ』




