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第拾話 「オキマリ様」

「ああ! テメェふざけてんのか!?」


「ふざけてんのはお前だろうが! 目ェついてんのか、ボケナスッ!!」


 お互いに怒号を飛ばしながら、オレと山田は殴り合う。騒然となる教室内。すると、


「――ドっちが、ワるい?」


 突然、無機質な声が聞こえ、オレと山田は顔を見合わせた。そして、周囲を見渡すと――、


 そこにいたのは、紫色の座布団に座り、宙に浮いている日本人形だった。唇の色は薄くなっており、片方の目が外れかけている。率直に言って、かなり気味が悪い。


 それを見て唖然とするオレと山田を交互に見ながら、日本人形は唇を歪ませた。次の瞬間――、


「が、あああああぁぁぁぁぁぁ!」


 山田が絶叫を上げながら、のたうち回る。理解が、できない。ただ本能でわかった。これを引き起こしたのは、あの日本人形なのだと。


「オまえが、ワるい。ソう、キめた。――オキマリ、オキマリ、オキマリィィ!!」



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