表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/25

第拾肆話 「楽に死ぬ方法」


 頑張れ、頑張れと他人(ひと)は僕に言う。

 ――僕はもう、めいっぱい頑張っているのに。そう今だって、

「はあ……」

 ため息をついて、僕はマンションの屋上から飛び降りた。全身に風を強く感じる。

 そして、そして、そして。

 ぱんっと、体が弾ける音がした。痛みはもう、感じなかった――。



§



「うわ、また飛び降り自殺だってよ」

 昼休み、スマホを片手に持ちながら、康二(こうじ)がそう話しかけてくる。

「ここ最近多いよね」

 そう言った直後、僕のスマホがピロンという音と共に震えた。

「お前、通知切っとけよ。先生にバレたらどうすんだ」

「ごめんごめん」

 そう康二に謝りながら、僕は通知音の原因であるメールを開いた。




『この度は、自殺代行サービスのご利用ありがとうございました』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ