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「迎えに来た、結婚しよう」
最初は田舎に突如現れたコスプレイヤーの方がふざけて告白して来たのかと思った。
艶々とした鎖骨辺りまで伸びた毛先が少しうねっている銀色の髪。
綺麗な黄色の瞳。
整った顔。
スタイルが良い。
「えっと、人違いでは?」
「人違い…?私は春を見間違えるわけが無い」
春____町田 春は急いでコスプレイヤー(?)の方に背を向けて走り出した。
「…照れている?ふふっ、可愛らしいものだ」
春はギョッとした顔で隣を見る。
隣では走りにくそうな漢服のようなヒラヒラとした服を着ている割に、必死に走る春の隣で笑っている。
春はとんでもねぇ奴に捕まってしまったことで頭がいっぱいになり、『美しい』とか、『この人グットルッキングガイ!』とかそんな事考えるような余裕はない。
ある日言った、『うわー、リア充になりたい』とかいうささやかな願いが叶ってしまったのだろうか。
目を通していただきありがとうございます!
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