第十七話 新たな出会い
一章完結です!
でかい舘。パッと見三階建ての木造建築で、西洋の造りだ。
とりあえず、突っ立っててもしょうがないので声をかけてみる。
「すいませーん!誰かいませんかー!」
すると、扉が開いた。
「はい、どなた様でしょうか?」
メイド服を着た女性…と言っても同年代ぐらいに見える人が出てきてそう言う。
「あ、すいません。あの森を抜けてきたんですが…」
どう説明しようか迷った後、俺はそう言った。
てか、なんで俺が問答してるんだろう…翔だって、体力的には別に問題ないはずだし、最悪ゴージスまでいる。
俺がなんでかリーダー的な立ち位置にいるのも謎だ。
「は!?も、森から!?あなた達、森へ入ったの!?待ってなさい、旦那様をお呼びします!」
なんだか、大事になりそうな予感がした。
~
「で、貴様らか?森に入った犯罪者というのは」
出会い頭に犯罪者扱いだった。
「すみません、知らずに入ってしまいました…」
「知らずに、だと?そんな嘘をつくな。森への入口は見張っていた。その警戒網をすり抜けて入っている時点でそれは無いだろう。結界も貼ってあった。」
「いえ、俺達は向こう側から来ました」
「それこそ嘘だろう。向こう側など、調査の済んでいない場所から人など入れるわけがない。」
…この人達、まさか…
「あの、僕達はこの世界の者じゃないですよ?」
「…本当か?」
「はい。」
「…そうとならそうと、早く言えばいい…」
「すいません、タイミングを逃しまして…」
「で、何故この世界の住民じゃない者があの森へと入れた?」
「えと、向こう側の草原と繋がりまして…」
「は!?ちょっと待て、草原と繋がった…!?なら、その先の土地はどうなった!?」
「恐らく、真反対に」
「ぐ…なんという事だ。ということは、この惑星の半分が貴様らの世界、もう半分が我々の世界となったということで間違いないのだな!?」
「ええ。」
どうやら、こっちの世界でもこの仮説は成り立っていたようだ。
「貴様らには色々と驚かされる…ま、まぁいい。とりあえず名乗っておこう。我が名はベリーア=メルゴート。メルゴート家の当主だ。適当に呼んでくれ。」
「じゃあベリさんで。」
「……適当に呼べと言ったのは私だが…その…ベリさんはちょっと…」
「おい、剣人!相手が名乗ってくれたのにこっちも名乗らないのは失礼だろ!」
翔がコソッと言ってくる。確かにそうだな。
「俺の名前は八重島 剣人。八重島が家の名前で、剣人が下の名前だ。」
「ふむ?ケントは貴族なのか?」
「あ、いやそういう訳ではなくてだな…こっち側の世界では、俺達が住んでいた地域はみんな家の名前があるんだ。」
「ほぉ…珍しい。まぁよい。ケント、今日はどのような要件で尋ねてきたのだ?」
「あぁ、周囲の探索、かな。とにかく情報が足りない上にこっちは其方さんの世界の法則に振り回されてるからな」
「ふーむ…なら、私が持っている情報なら私でもいい。だが、条件がある。」
「条件?」
「あぁ、それは一時的でもなんでもいい。そなたが我々の国に攻めてこないことだ。」
「ほー?そんなんでいいのか?お安い御用だ。」
「なら、この魔導契約書にサインをしてくれ。」
そう言って渡されたのはスマホをもうちょっと縦長にしたような、そんなサイズ感のチケットだった。
俺は、そこにサインする。
ーーーザサッ双方の了承を確認ーーー
ーーーザサッ契約内容を確認ーーー
ーーーザサッ契約を承諾ーーー完了
短いアナウンスが流れる。
「これは契約内容を強制的に行わせる力を持った物だ。」
「へぇ…」
「よし、ではこちら側の情報だ。」
ベリさんの手には魔書。
「魔書に私の知識を登録した。好きに調べるがいい。」
「へぇ…魔書ってそんなことが出来るんだな。ありがとよ」
「では、もう帰るのか?」
「あぁ、やることも無くなったしな。」
「そうか。では、一つ教えといてやる。」
「ん?」
「私のカンが言っている。貴様らはもう一度ここへと訪れ、街へと行く。街はこの先の道を行ったところだ。」
「お、そうかよ。ありがとな~またいつか!」
「ソナタらの旅が良きものになるよう願っている!」
そうして俺は森へと戻っていった。
★ベリーア=メルゴート
あの者達が去った。全く、礼儀も何もかもなっていない餓鬼だったが、強大な力の波動を感じた。
「あぁ、久しぶりだな。我が魔眼が勝てないと判断するのは。」
静かな、凪のような静かな魔力。しかし、その水面下には激情と強大な身体能力、少しの魔力を感じた。
そして、さらにその下。深部にはもっと化け物が潜んでいる。
あぁ、全く。これからが楽しみである。
我が使命は観ること。だから世界から私は特殊技能【観測者】を与えられたのだ。
全ては世界の意志に。
★八重島剣人
調査を終え、千葉へと帰ってきた。
そこには関所?門?が出来てた。
「何もんだ?」
「あ、えと、こういうものです」
門の前で自衛隊?軍?な感じの服を着た人に冒険者証を見せる。
「は?こんなガキだったのか?はぁ。ちゃんと任務は果たしてきたんだろうな?」
「えぇ、まぁ。」
少しムッとしたが、抑えておく。
「…ふん。まぁいい。さっさと行け。」
少しモヤモヤもしたが、俺達は学校へと急いだ。
~学校
「おお、帰ってきたか。で、どうだった?」
「あぁ、これを見てくれ」
取り出したのは魔書だ。
「魔書、か?それがどうした?」
「俺達は調査を進めていくうち、草原と隣接していた森を突っ切っていった。」
「ふむふむ」
「そしたら、舘があった」
「ふむふ、む?」
「で、和解して貰った。」
「全くわからんが…とりあえず情報だな?」
「ああ。…疲れたし、あとは翔に聞いといてくれ。」
「は!?」
「じゃ」
そう言って俺は立ち去った。
「…翔君。君も苦労しているんだね…」
「はい…」
~
そして、何事も無く、無事特訓を終了し大会当日となったのだ。
お読み頂き、ありがとうございました!
第一章はどうでしたか?
自分的にはまだまだ慣れておらず、拙い文章でわかりにくい部分もありました。
ですので、ここが分からない、などと感想に書き込んでもらえれば随時返信はして行きますので、ぜひとも感想を書いてください!
作者のモチベも上がるし疑問も解けるしで一石二鳥ですよ!
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