第十三話 魔界対策課会議
なんか世間に詳しくないアフォが書いたらこうなりました。生暖かい目で見て頂けたら幸いです。
この物語の舞台は現代日本…に見えたフィクションの世界です。そこを…ね?よろしく頼みますわ。
前回のあらすじ
剣人とゴージスが殴りあった
「おお、君達が例の?さぁ、入りたまえ。皆待っている」
俺達は自衛隊…織宮さんに教えて貰った場所へと来ていた。外見は至って普通な家だ。
あぁ…身体中いたぁい…すごく痛い。戦ったの2日前なんだけどな…想像以上に【超越者】とやらの反動は凄まじいようだ。何とかして使いこなせるようになりたい。
しかし、特殊技能、か。レビアスに聞いたが知らないそうだ。もしかしたら魔界には情報があるかもとのこと。いつか行く機会があれば聞き込みでもしてみよう。
まぁそれはいいとして、今からどんな話がされるのだろうか。俺は少し楽しみであると同時に、もしかしたら…と言うなんだかモヤモヤした気持ちになっていた
「お、来たね。これで揃ったようだ。では会議を始めよう。第一回魔界対策課会議だ。歴史に残るようなものにしよう。」
とても貫禄ある大柄な男性がそう言った。
「まず、状況が理解出来ていないものもいるだろうからもう一度現状を確認する。まず、日本は完全に外国との連絡方法が絶たれてしまった。これには理由がある。
今のところ科学では解明できず、科学者連中が頭を悩ませているが出た結論は、『地球と言う惑星の表面積が増え、その増えた分に魔界が出現した』という物だ。もちろん、矛盾もあるが、一番しっくりと言うか、矛盾が少ないのがこの論だ。恐らく、今まで我々の世界だった地球は丸かったが、我々のいた世界の地球を半球にしてあっちの世界をもう半球としてくっつけているような状況に今なっているのだと思う。
これは、さっきも言ったように物理学的な矛盾が多すぎる。だが、いまこの瞬間この説よりも良説がないのだ。とりあえずこういう風に仮定しよう。それに、今日本は海が広がっていた空間に陸が繋がっている場所もある。全域ではさすがにないが海の面積が圧倒的に足りない上に根本的にこっちの世界にあった海とは違った。そのあっちの世界の海から出てきた魔物がこっちの世界の海にも蔓延り船も出せない状況だ。
次に、電波が届かない。さっき言った説にそうと、衛生に何かしらのアクシデントがあったと考えられる。そして、電話が繋がらない。外国とも連絡がつかない。外の状況が把握出来ない大変な状況だ。
さて、ここまで一気に説明したがここまでで質問のあるものはいるか?」
たくさんの情報だ。外国の状況が分からないのか…てか、こんな感じの事を考えるのは苦手だな…翔に任せるかぁ
「質問は無さそうだね。では、今回の議題はこれだ」
そう言って裏返したホワイトボードには…
«これからの魔界について»
そう、書かれていた。
★藤崎翔
傷の癒えない剣人に無理をさせて来たけど、これはいい情報が得られそうだ…でも、剣人は考えることを放棄した顔をしていたから、多分今後わからないことが出てくれば僕に聞いてくるだろう。
そう考えると嬉しいような面倒なような…
しかし、これからの魔界について、か。
最初に魔界対策課って言ってたし、新しく出来た機関なんだろう。
「あ、そうだ。すみません、遅くなりましたけど質問よろしいでしょうか?」
「あぁ、遠慮なく言ってくれたまえ」
「では、日本国民のどれぐらいがステータスを取得しているのでしょうか?」
「各地に現れた神の使徒とやらにステータスプレートとやらが配られたようだが、当然受け取っていない者は取得できていない。怪しんで受け取っても取得しない例が初めはあったらしいが、今はそんなことは無くあったら取得している状態だ。」
ふむ…なら結構な取得率っぽいな…
「ありがとうございました。」
「じゃあ会議を再開しようか。まずは自己紹介から。私は新設されたら魔界対策防衛省の大臣を務めることとなった岩倉寿光だ。よろしく」
「私は同じく副大臣の麻倉光也だ。よろしく頼む」
「大臣補佐の中宗よ。」
「前言ったが、防衛長の織宮だ。改めてよろしく頼む」
その場にいた4人の自己紹介が終わる。
「藤崎翔です。ステータスは取得しています。」
「八重島剣人です。同じくステータスは取得済みです。」
こうして自己紹介が終わる。しかし、みんなどこかピリピリしている。
あたりまえか、こんな科学じゃ説明もつかないことがポンポン起きちゃ体が持たないからね。
「今日はホワイトボードにあるとおり、これからについてだ。具体的に言うと魔界の驚異やこれから起こると予想されること、それについての対策をたててゆきたい。ここからの司会は補佐の中宗君にやってもらうとするよ。」
「変わりましてわたくし中宗が司会を務めさせていただきます。では、まず初めに危惧されていることです。皆さんご想像はついていらっしゃるでしょうが、これから神の使徒の言葉を信じるのであれば元々こちらの世界にいた生物が次々に魔物化していき生態系が崩れていくと予想されています。」
「ですが現状、魔物化を防ぐことは出来ないとされております。なので魔物化した生物の駆除を検討していこうという結論に至りました。神の使徒によると魔物化した生物は繁殖力が高い上に理由は明かされませんでしたが無限に発生するとの事です。駆除もとい討伐を進めなければ人類が滅ぼされるのも時間の問題かと。」
へぇ…無限に発生するのか。知らなかったな。恐らく、僕らに明かされた情報の中にもこっちの人達に明かされていない情報も入っているだろう。
「このようなシステムを作るにあたって、なにか意見のある人はいらっしゃらないでしょうか?」
「駆除をする組織を作ればいい。討伐組織、と言ったところか?」
「それなら日本文化に基づいて冒険者、と表した方が人々にとってはわかりやすいのではないだろうか?」
麻倉さんと織宮さんが順に言ってくる。確かに、そのような組織は必須だろう。横の剣人は目が死んでいる。
「なら、そう言う題材の小説などを参考にシステムを組んでみたらどうでしょうか?そうした方が既存の物を元に出来るので考える時間の短縮に繋がるのではないでしょうか。」
「それもそうだな。若い意見をありがとう。そうなってくると、冒険者ギルド、という物を作ることになるのではないだろうか。」
「そうですね。依頼なども受けるのでしたら、中継役が必要となってくるでしょうから、そのようなシステムが必要です。」
「なら、その組織のシステムの作成が必要だな。」
「法律とかは、どのように?」
「この会議での決定後に法律に問題がないかの精査があり、必要でしたら改定案を出してくれとのことです。」
「そうですか。なら、気にしないでも大丈夫そうですね。」
ふむ…剣人、なんか喋りなよ…
「では、依頼はどんな方でも発注でき、依頼ごとの大変さと危険度によって依頼料とランクを変える。で、高ランクの依頼を受けるには高ランクにならなければならない、と言うのはどうでしょう?最初のうちは依頼などは少ないでしょうし、志願する者から冒険者として登録してランクを上げることに集中する。」
「そうですね。それがいいと思います。ランクの昇級の方法はどうしますか?」
「うーむ…なら、試験をしてはどうだろうか。試験内容は…」
「実技、知識の二観点で決めれば良いのでは?」
「いや、それだと危険な依頼を知識のみ高い人材が受けてしまう可能性がある上、そんな知識など我々にも不足しているものを試験するなど、不可能ではないかもしれんが難しいだろう。」
「なら、初めは実力主義、そしてのちのちこちらの知識などが充分になってきたら実力主義のグループと知識の高いグループに分けるのはどうでしょうか?」
「あぁ、それなら問題は無いな。しかし、知識が充分になる時など来るのか?」
「あ、うちの学校では魔書って言うものが配られました。それに、大図書館もあります。そこで知識は充分に取れるのではないでしょうか。それに向こうにも現地人と言いますか、元々向こうの世界の住民だった人達がいるはずです。その人達に聞いていけばいいのではないでしょうか。」
「なるほどな。てか、魔書ってのは?」
「うちの学校で配られた、今のところ四種類の教科書のようなものです。どうやって作られたのかは分かりませんが、調べる、という行為をしたらページが増え、必要としている情報が出ます。ただ、魔物などの種類は実際に見てから出ないと調べることは出来ませんでした。もしかしたら大図書館に図鑑のようなものがあるかもしれませんがそこはまだ判明していません。」
「その、大図書館と言うのも君達の学校にあるのかね?と言うか、君達は一体何なのだ。」
「…答えにくいですが、神の使徒には大きな力、ギフトと呼ばれるものを神に学校の生徒が受け取ったようです。僕達はそのせいで強力な魔物に襲われました。」
「ほう…何故、強い君達が狙われるのだ?それに、まだ世間では魔物の信憑性は半々だ。そんな状態に強力な魔物が出てきた、とあっては早急な対策が必要だな。」
「…もしかしたら今から話すことはまだ知られていない事実なのかもしれませんが…この世界があの世界と繋がってしまったのは、とある神同士の戦争によってなんです。」
「ほう?」
「彼らは互いの世界の人達にギフトを与えて相手側の神を殺そうとしています。その戦争に僕らは巻き込まれ、狙われています。」
「神殺しをさせようと言うのだな?なるほど、うーむ…」
「僕達が固まっていればあっちはそこだけを攻めてくる。なら、僕らはバラけてその組織に入らなければならないと考えています。僕達の学校の人数は240人です。」
「バラけてしまえば個人個人で狙われてしまうのではないかね?」
「いえ、それは大丈夫かと思われます。個人的に戦いを行ったりした人物以外はまだ顔が知られていません。これは神の使徒に直接聞いたことですが、ギフトを受け取った個人個人の情報は貰えませんでした。今までの2回の襲撃はギフトを受け取った人が"いるであろう"場所に攻めてきた以上の意味はないはずです」
そう、僕はあっち側の人間のギフトを貰った人の情報を貰いに行こうとしたが、わからないとの事だった。と言うか、分かってるんだったらリストにして渡してる、とも言われた。面倒くさそうに話す彼の姿が目に浮かぶ。(ちなみに神の使徒と名乗った少年は基本校長室で過ごしており、時々どこかへ出かけている。)
「ふむ…なら、一刻も早く冒険者ギルドを立ち上げなければならぬな。では、後日学校へと向かおうか。では今回の会議をまとめよう。」
そう言って大臣の岩倉さんがホワイトボードに文字を書いて行く。
・冒険者ギルドを創設
・その組織はランク性で管理し、依頼の受託と管理、冒険者との中継役を行う。
・試験は実力と知識の観点で行い、実力を元にした冒険者と知識を元にした冒険者によって受けることのできる依頼を変える
「よし、1回目にしては上出来だろう。君も、ありがとうね。」
君も、か。俺だけ…だよな。剣人…喋らなすぎだよ…
「では、明後日君達の学校へと向かわせてもらう。じゃあその日にね。」
そう言い、僕達は解散した。
冒険者です。ぼ、冒険者です!!
ちなみに、神の使徒から全世界の人は魔書を配られていますが、使い方と名称は浸透してません。




