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第25話 冬至の祭り

今日は祭り当日。朝から主神殿で儀式の準備をする。ここ主神殿は黄金ずくめでまばゆい。壁には黄金の板が貼り付けてあって、神像やら神具やらも黄金作りだよ。


準備の後は音合わせをする。うまくできるといいなあ。今日のために衣装は立派な物が用意された。踊りの主役、「南の風」嬢も美しい装身具を付けている。いやあ、美人だねえ。眼福眼福。



さていよいよ本番。笛と太鼓と、その他いろんな打楽器が鳴らされる。私も精一杯演奏する。音楽に合わせて巫女たちが舞う中、主役の「南の風」嬢が注目を集める。続いて「日の御子様」が太陽神に祈りを捧げる。「日の御子様」は豪華な衣装と黄金の装身具に身に付け、頭には美しい羽根飾りを付けていらっしゃる。神々しいお姿はまさに太陽の御子であられる。


儀式も滞りなく終わり、一息ついていると「よっ、ご苦労さん」と言って皇太子様と第一皇子様が近づいてこられた。巫女たちが頭を下げる。


「皆、楽にしろ。若年寄り、上達したな」

「ありがとうございます」

「南の風殿も、見事でした」

「恐れ入ります」


「ほほう、そちらが噂の方ですか。西州の姫とか」

「聞きしに勝る、お美しさですな」


貴族らしき人たちがこちらを見ている。


「近ごろ第一皇子様がご立派になられたと思ったら、このように優れた女性がお側におられたとは」

「これは皇太子様も負けてはおられませんなあ」

「お早くご正室をお決めになった方が宜しいのでは?」

「第一皇女様はいかがでしょうか。我が姪ながら、なかなか聡明な方でして」

「いやいや、第二皇女様にはかないますまい。我が孫娘ながら、なかなかのご器量でございます」

「いやいや、我が娘を」

「孫を」

「ひ孫を」

「いい加減にしろ。祭りの続きがある。広場に戻るぞ」

「ははっ」


皇太子様は「明日、会おう」と言い残して出て行かれた。



夕食はご馳走だった。調理担当が「皇太子様と第一皇子様のお心遣いでございます」と言って回る。野豚の焼き物と見たこともないよう珍しい果物の山だった。

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