第21話 第一皇子の反乱
「今日の第一皇子は最悪でしたわ。「お前の言うことばっかり聞いてられるか!」と仰って訓練を放棄しようとなさいましたの」
おやつ会議の議題は今日も第一皇子。
「で、どうしたんだ」
皇太子様がお尋ねになる。
「いつかはこうなると思っておりましたので、懐から没収しておいた小型女神像を取り出して申し上げましたわ。「貴様、上官に逆らったらどうなるか、教えてやる」。わたくし、思いっきり女神像を地面に叩きつけましたの。皇子は「ピギャー!」と屠られた野豚のような悲鳴を上げて、お倒れになりました。
粉々になった女神像を踏みつけながら、わたくし、さらに申し上げました。「いいか、貴様。今後私に逆らうたびに、一体づつ破壊するからな。分かったか!」。それ以後は魂の抜けたご様子ながらも、逆らうことはなさらなくなりました」
「さすが、豹柄。よくやった」
「豹柄さん、すごーい。ボクも見たかった」
第七皇子まで喜んでいらっしゃる。
「今後ともよろしく頼む。ところで今日は木洩れ日に褒美を持ってきた。ほれ」
皇太子様は金色の落花生、いや、落花生の殻を模った黄金の耳飾りを下さった。見た目より軽くて、振ると中で音がする。豆の形を模した物でも入っているのかな。
「こんな高価なもの。いただけません」
「つべこべ言うな。どれ、付けてやる」
そう言って皇太子様は耳飾りを付けて下さる。
「よく似合うぞ」
「若年寄りさん、綺麗です」
「あの、ありがとうございます」
「喋り方が直ってきたな」
あれ?そう言えばいつの間に。何で?




