一話
「俺を怒らした事を後悔させてやる。」
『Die range』
これは龍の得意な能力の一つだ。
自分から半径1m範囲内の自分以外の全物質を破壊する。つまり・・・
「く、苦しい!」
その範囲内の酸素も破壊する。
「格好わる!!」
龍の弱点は怒ると冷静ではなくなり自爆するところだ。
『Sword of death 』
「いちいち技名を英訳しなくて良いから‼」
因みに一つ目は訳すと死の範囲、二つ目は死の魔剣。まぁ確かに日本名にするとダサいけどね!
死の魔剣の能力は触れるとそこから壊死していく魔剣を作り出すこと。はっきり言ってこいつと戦いたくない。
全くこいつはこいつで世話の焼ける。
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼」
「却下。」
毎回思うけどこいつ怒ったらバカだな。
『変換』
はっきり言って自分でもこの能力はチートだと思う。
なんて言ったって・・・
「くっそおおう!なんで『Sword of death 』が花束に変わるんだよ!」
俺の能力は何かを別のものや状況等を何でも「変える」のが得意である。この能力を究極まで極めると例えば人の人生や惑星の配置だって「変える」ことが可能になるのだ。
まぁ俺はまだそこまではできない。できるのは精々物質変換、状態変化、あと軽い位置を「変える」ことぐらいだ。
因みに龍は破壊系統の能力が多い。人格、物質等々だ。これも極めれば惑星や銀河レベルのものでも破壊できるようになる。
そういえばこの学園にはあと二人の生徒がいる。正確にはあと二人しか生徒がいない。
そいつらは後で説明するとして、今はこいつをどうにかしないとな。