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心のつぶやき  作者: 陽葵
12/32

未定


少し冷たい風が 首を撫でる

あなたにもらったマフラーは

もうあたしだけの匂い

少しでも 少しでも会えた時には

あなたの匂いを残して欲しいのに


どれくらいそばに行けば

移してもらえるだろうか

近づいて 近づいて…


触れそうなその先に

あなたはいてくれるのに

最後の一歩が なかなか進めない

肺も 心も あなたでいっぱいの帰り道

やっぱり首元は わたしだけの匂い


自分の匂いで幸せになる

君にも届くかな?

この匂い甘い匂いしてるよ


君はどんな顔して私だけの匂いを嗅ぐのかな?

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