オークション開幕そして閉幕
遅れてすいません。お待たせしました
いや~最初に呼ばれるとは思わなかったが貴族らしい奴らが殆どだな。でもって肥満体質者が全体の六割で女が一割。残りは金が手持ちに多くある名の知れた商人か冒険者か。何処に行っても屑は存在するもんだなぁ。
『さて、皆様!先程私が言いましたように金貨8枚から始めさせて頂きます!それではジャッジスタート!』
司会者の言葉から放たれた言葉で目の前の客席から部屋が爆発する位大きな声で自分が競り落とされる金額が鰻登りしている中で唯一、自分に興味を示す視線が幾つか居る。よくわからないが七つの大罪スキルを持っているお陰で人間の感情や視線を感じ取れるようになっているみたいだが此処に居る客は冒険者を除けばLv.5~10の貴族と商人で冒険者は平均Lv.40の奴らでこの中で逸脱している奴らが4名。
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リゼ・ナンシィ
年齢:19歳
種族:人間
職業:王国治安部隊第5騎士団副団長
Lv.72
HP:34000
MP:6800
攻撃力:4800
防御力:3900
俊敏力:5200
知力:2700
運:120
スキル:騎士道・剣術Lv.6 ・暗殺Lv.3・隠密Lv.5・火魔法Lv.3
称号:騎士の忠誠・殺人鬼・問題児・片思い
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ゲルト・ゴート
年齢:23歳
種族:人間
職業:王国治安部隊第5騎士団団長
Lv.39
HP:5200
MP:1600
攻撃力:2000
防御力:1500
俊敏力:1600
知力:5300
運:150
スキル:指揮Lv.5・剣術Lv.2・逃足Lv.5
称号:騎士の忠誠・頭脳明晰・傍観者・逃げ腰野郎・苦労人
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ラッシュ・アワード
年齢:31歳
種族:人間
職業:王国治安部隊第5騎士団
Lv.69
HP:90000
MP:2400
攻撃力:13400
防御力:8800
俊敏力:3200
知力:2200
運:90
スキル:騎士道・剣術Lv.4・盾術Lv.5・怪力Lv.5・鈍足Lv.3
称号:騎士の忠誠・筋肉馬鹿・筋肉脳
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佐々木辰斗
年齢:20歳
種族:人間
職業:上位盗賊
Lv.58
HP:14500
MP:3500
攻撃力:5700
防御力:3500
俊敏力:6300
知力:3000
運:105
スキル:鑑定・言語理解・剣術Lv.3・俊足Lv.2・スリLv.5
称号:犯罪者・卑怯者・盗賊頭・人攫い
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まさか、ここに同郷の奴がいるとは思わなかったが疑問が一つ浮かび上がり真実が見えた。どうやら皆が同じ時間帯に大きなズレがあるようだな。おそらく、コイツの他にも長い間コッチで暮らしている先輩方がいるという事だな。
そして、コイツは確か学校で何時も馬鹿騒ぎを起こす常習犯がな今じゃ立派な小悪党とはねやれやれ難儀だねぇ~。
「さぁ、皆さん!!もう宜しいでしょうか?では金板七枚で落選致し」
「するわけありませーん!!!!」
ガシャーン!!
手錠と首輪を両方破壊して首と手首が解放される。あー首が痛い
「あれれ?どうしましたか皆さん?鳩が豆鉄砲食らったような顔をして?」
「何で奴隷が手錠を取れた!?」
司会の男が周りの気持ちと一緒に自分の不安を打ち消す為に叫んだ
「さて、皆様方。ここには貴族やら色々な方が居ます。例えばそこの貴族夫婦を演じる騎士様や名の知れた冒険者、商人、犯罪者が沢山いらっしゃいますが巷で今、最も知れている超大事件」
まさか、そんなまさか、彼奴は男と聞いた筈だぞと声があちらこちらから聞こえる
「さて、皆さん。答えが揃ったようですね。そう正解は……………国滅の近藤豪様でーす!!」
姿を元の姿に変え、ハイテンションの自己紹介。
一斉に逃げ出す貴族、商人の波に飲まれずに前に進むバカ共が歩む。
「手前がツヨシかお前の首にかかっている金板300枚俺が頂くぜ!!」
誰かが言った一言で会場に居た名のある冒険者、犯罪者が俺の命を取りにかかってくる。俺はそいつ等に対し
「さて、スキルの実験台になって貰おうか!!」
ある者は剣を持ち、またある者は槍を持ち、またある者は魔法で豪を殺しに掛かるが誰も豪に当たらないここに居る者は名のある冒険者、犯罪者もあり実績もあるが豪はバカげた身体能力だけに頼らずあちらで身に付けていた足さばきで敵を翻弄するだけではなく的確に相手一人一人に『触れて』いた。
「さて、下準備は済んだ。ここからが本番」
パン!
場違いにも、豪は手を叩いた。そして
「対象、身に付けている。武器、鎧、衣服、貴金属を奪取」
閉じた手を左右に広げ、豪の手から目の前に居る敵の身に付けている『物』が全て、手から出てきた。
「便利だが手順が面倒いなこれ」
『強欲』能力解説
『接触奪取』
・相手に一度触れた物を全て奪い盗ることが出来る。奪う手順は相手に一度触れる事。次に手を合わせ対象を定める。手を離し掌を下に向け拳を握り開くと対象した物を盗む事が可能。
『盗賊金庫』
・異空間に広がる巨大な金庫。無限に入れる事が可能。金庫なので『価値』の有るものしか入れられない。
「さてと、まだ殺るか?」
笑顔で返答する俺。周りに居た連中は全てを盗られたので戦う気力を失いさらに豪の威圧に当てられ気絶する者も居た。そして豪はある人物の近くにゆっくり歩いて行った。
「君がツヨシ?」
「そうだが?ホレ」
ゲルト・ゴートに牢屋の鍵を渡し外に出ようとしたが周りに居た仲間がそれを許す筈も無い。
「貴方を逃がすと思う?」
「貴様を逃がす訳にはいかん!!我が全ての筋肉に誓う悪しき者を捕らえると!!」
「止めろ。敵う相手じゃない。捉えられた者達を救う方が優先だ」
「ですが!!」
「団長命令だ。逆らう者は斬る」
二人は命令に従い剣を納めた。豪は揉め合いしてる間には居なかった。