逃亡した先
さて窓を破って外に出たのは良いがこれが結構高かったでもって絶賛落下中でございます。
普通の人間なら死ぬのステータスはチート仕様だから大丈夫だと思うが痛いのは嫌だからどうしたものかと考え某人気海賊アニメに出てきた技の一つ試しに足で空を蹴ったら。
ボン
一瞬だが宙に止まった。それを繰り返し城から脱出して今は街の裏路地にいる。さっき王が言った話が本当ならば無闇に大通りを通ってリスクを高める必要は無いしな。さてと裏路地を通るのはいいんだが現代日本ではまず嗅いだ事が無いだろう死臭が漂っている。足下はぬかるんでいて靴が汚れるのはしょうがないがこの臭いは受け付けんな。
「おい、兄ちゃん迷子か?身ぐるみ全て俺らに渡したら道案内してやろうか?」
後ろから薄汚い笑い声を上げている。子悪党が3人それぞれ武器を持ち、脅している。相手は俺が黙っているからびびって口が開かないと勘違いしているようだ。さて一演技やるかね~?
「あっあんたら、誰ですか!?僕に何のようです!?」
舌が回らないように喋るが僕って自分に似合わないなキモイな。
「ギャハハハ!聞いて驚くな?俺らはあの裏では有名な闇商会ハルバートの一味よ!表では出されない奴隷やユニコーンの角などが売買されている!どうだ驚いたなら身ぐるみ剥いでいけ!!」
聞いてもいない事をペラペラと喋ってこいつ等バカだな。元々此方の世界では多分貴族ぐらいしか勉学を励んでなさそうだからな。さてここで会ったのは運命かな?
俺はまず1対1で会話出きるように左右サイドのバカ2人を拳で黙らせる。
「へっ?」
目の前の男は先程までビビっていた男が一瞬消えたと思った瞬間横に居た仲間が壁に吹き飛び死んだ。それを理解できずに呆けていたがそれおを許さないのが目の前にいる男である。
「俺をそのハルバート商会に連れて行け?五秒以内に答えろ」
「えっ?」
「5……4……3……2…いー「分かった連れて行くから殺さないでくれ!!」
一言も殺すと言ってないのにバカな奴だな
「よし、良いだろう。速く連れていけ!」
最後は相手を怒鳴りつけ自分の方が上だと頭に植え付ける。いや~俺、鬼畜だわ
そして、男はビクビク怯えながら商会に歩いていきながら後ろでニヤニヤ笑顔で付いて来る男に何で話し掛けてしまったと後悔している間に商会の前に着いてしまった。男の頭の中では商会に着いてしまった俺は用済みだと言われ殺されると決意したとき。
「よく、やった。今からお前に生きるチャンスをくれてやるからこれから言うことに従え!」