パワースポット (200文字小説)
「何でも願いが叶うんだって」「凄いパワースポットぉ」
「両思い」「結婚」「痩せますように」「それ私も!」
ネットの紹介記事で急に混雑するようになった、ここは寂れた祠。
『よろしいのですか?』若者は苛立っていた。
『気にするな。本人達は満足しておるようだから』
『縁起も知らず清めず、果ては荒らして何が願いというのでしょう』
白髪の老人は笑った。
『我は疫病神の眷属だからの。相応の報いは受けてもらうわい』
200文字小説に初挑戦しました。……難しい!