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プロローグ
親愛なるリアよ、
君は今何をしているだろうか？元気にしているだろうか？
私は王都を発ち、街道の町カインドにいる。王都ではもう雪は降っただろうか？ここは、カインドはもうすでに雪に包まれていたよ。ヤコブたちが見たらきっと喜んだだろうね。
これから長い冬が始まる。ここカインドを抜け、エルス街道を北上するとすぐに国境だ。そうしたらあまり連絡はできなくなる。すまない。
そういえばここでは、春に【花祭り】というものがあるらしい。雪が溶け、花々が芽吹くその頃。巫女が祈りと共に、アリア神の像を花の祭壇に捧げ、春の訪れを告げるらしい。そして人々は春の訪れを祝い、アリア神に願いを捧げるらしい。聞いたところによると、一年で一番活気のある時期だそうだ。
～ある男の手紙より～
