振り向けば、勝利がそこにある
後ろを振り向くと、リスト隊長達の方から近寄って来る1人の主人公がいた
いや、実際に主人公かどうかは今まで分からなかった
でも、こういった時に…仲間のピンチにカッコよく現れるのは主人公なのかもしれない
そこには……
「えっ!?オオカミ?!」
「かっ!?カッコいいけど何故!?」
この世界に来てから今まで歪な外見をした魔物しか見たことなかったけど、後ろから来た2匹のオオカミは凛々しくカッコよくそれでもって犬のような可愛さも見えており
久しく見たのもあって、戦闘で緊張して疲れていたココロがかなり安らいだ
後ろから来たオオカミは、俺たちを通り過ぎると、地上にいる魔物に向かって行き喰らいついて行った
俺たちの味方なのか!?
「でも、リスト隊長たちは?!」
「いや、誰もこちらを見ていないみたいだけど」
そう思っていると、もう1つこちらに向かう影が見えてきた
それはさっきのオオカミよりもひときわ大きな姿をしており、背に誰かを載せていた
その姿は小柄で弓矢を持っており、また空に向かって放つと頭上にいた魔物を撃ち落とす
橙色のシルエットをしているその外見は………
「みーちゃん!」
「蜜巳さん!?」
待機していたはずの蜜巳さんがオオカミに乗って流鏑馬をする様に矢を放っていた
俺たちの掛けた声には答えず…いや、口が動いているけど声が小さくて聞こえない
でも必死に何かを俺たちに言っている
でも………
「主人公は、もう一人いたんだな…」
「カッコいいよ!!みーちゃん!」
嬉しい、本当にうれしい
一番うれしいのは品子さんだと思うけど、俺も本当に嬉しい
今まで戦闘訓練で後ろに座っていたけど、こうやって勇気を出してくれたこと
俺たちが苦戦をしている時に、来てくれたこと
戦闘の経験は…もしかするとあるのかもしれない
仲間がピンチの時に主人公に助けられる気持ちってこんなにも嬉しいとは!
「……っ!……っ!」
今でも蜜巳さんは何かを言っているけど、距離的にまだ聞こえない
あまり蜜巳さんに注目しすぎると敵から攻撃を受けてしまうそうだし…それに
「みーちゃんありがとう!これで私も倒せる!」
蜜巳さんが来た時に魔物を撃ち落とした飛んでいる魔物、2体いるから俺も倒さないと!
「ああ!感謝する!蜜巳さん!」
落ちていってる魔物に向かって俺と品子さんは駆けだした
思ったけど、魔法を1発や矢の1発で落ちて来るほどの耐久性なのか?
もしかすると、機動性に重視しすぎて逆に防御が疎いってことか!?
それなら蜜巳さんの早い弓矢が本当に重要になる!
「おりゃーー!!」
「くらえぃ!」
声掛けをしなくてもそれぞれの近い方に向かって行き、頭上に向かって刃を振り落としていく
相変わらず気色の悪い液体が流れ出ているが、蜜巳さんが来たことによる状況逆転のために高揚感に満たされいるのもあってもう平気
気分の悪さも罪悪感も、もう大丈夫だ
「倒した、他には!?」
「えっと、大丈夫そうだね?周囲にはいなさそうだよ」
「そうか、ひと段落かもな」
周囲を見てみると近くには魔物はいない
遠くにはいるけど、近寄ってくるまで時間がかかりそうだし
リスト隊長達は、特に苦戦をしていないようだ
そして、蜜巳さんの方を見てみると
「……っ!…………っ!!!」
今でも何かを必死に大きな声を出している
俺だったら「助けに来たぞ!」なんて主人公みたいなことを言い放ってみたいけど
表情を見た感じ……何か必死そうな顔をしている
というか………俺ではなく品子の方を一転に見つめているような?
「しーーちゃん!!!!!しーーーちゃん!!!」
大事な幼馴染の事を呼んでいた
声が聞こえるようなところまで来てはっきり分かる、品子さんの事でいっぱいいっぱいなんだ!
多分、俺たちが防衛戦に行った後にカイザムさんからの話を聞いて居ても立っても居られなくなったのかもしれない
しかし……戦えたのか!?
いままで戦う様子を見て無かったら驚きで一杯だ
「しーーーちゃん!!!」
「みーちゃん!本当に……って?え?」
大きなオオカミの上から急に飛び上がって品子さんに飛び込んできた!?
そんなにも心配だったのか!?
飛び込んだ蜜巳さんは品子さんの胸に向かって刺さるように飛び込んだ、品子さんは持っていた大剣も大盾も置いて両手で受け止める
勢いが良すぎたためにそのまま押し倒すように後ろに倒れた
俺は一切として手を出せるわけなかった
「だ……大丈夫か?怪我無いか?」
2人の再会シーンに話しかけていい状態か分からないから、ちょっとしどろもどろになりながら聞いてしまう
「私は平気だよ?みーちゃんは…」
「わ………わたし……へいき…………怪我無い?しーちゃ………2人とも?」
「俺は大丈夫」
ちょっと魔物から受けた怪我をしてはいるけど心配かけさせたくないから平気なフリをする
怪我についてまた聞くほど、乱心をしているようにも見える
「大丈夫だって!私だから!」
「よ……よかった………よがっだ……よがだあああああああ!!」
蜜巳さんは突然、子供のように泣きじゃくった………そんなにも心配だったのか
2人だけの時間の為に俺はちょっと離れて周囲をしっかりと見回りをする
蜜巳さんが飛び降りたオオカミは2人を守るように歩いている、普通に俺たちも含めて味方になっているようだ、2匹の方は地上の小さな魔物に食らいついている
魔物が2人の邪魔をしたなら絶対に殺す
誰かリスト隊長や兵士や傭兵が来たなら俺が一気に前に出て2人に触れないように対応する
「大丈夫?いっぱい泣いていいよ、私が守るから」
「だっ……ダメ!
無理しないで………ケガしないで!」
「怪我はしないよ?」
「わ………わかったよ」
「ねえ?質問あるんだけどいい?」
「な……なに?」
「もしかしてだけど、私にも千斗にも秘密でこっそり訓練していたの?」
「……うん」
「最近眠そうにしていたってことは、夜にこっそりしていたのね?」
「……なんで分かったの?」
「分かるもん、いつも一緒だったから
私の誕生日サプライズの時も夜にいろいろ一生懸命作っていたし」
「うっ……そうだったね…………」
健気すぎるだろ、夜に幼馴染の為に誕生日の準備とか…
おかしいな目から汗が…
「でも、なんで話さなかったの?」
「自信が……その……………持てなかったの」
ぽつり、ぽつりとゆっくりと蜜巳さんは話し始めた
「私だって…………私だって本当は…………しーちゃんの為に、みんなの為に……………戦いたかったの
けっけど、私は……………人よりも相手に気持ちが分かってしまうの」
実戦訓練の時に魔物の悪意を感じ取ってしまった蜜巳さんは
戦う俺たちよりも、非常に怯えていた
俺たちはそれを聞いて克服するために戦ったんだよな……
それでも怖かった気持ちは完全には消えなかったんだな
「だから………今のような、本当に戦う時になって…………その、立ちすくんだりしたらどうしよう?って思って言えなかったの
2人は気を使ってくれると思うけど………けど、迷惑は絶対にかけたくないから
自信が着いたら言おうと思って……おも………思ったんだけど」
「みーちゃん……………」
「防衛戦にいきなりなって怖かった…………
でも!!でもね!!
私は……………魔物に怖い目に遭うよりもしーちゃんがひどい目にあってほしくない!
それが………それが本当に怖かったの!
カイザムさんからこの戦いの話を聞いて怖かったの!!
どんな魔物が出てくるか分からなかったし!」
「…………ありがとうね、でもひどい目にあってないから
みーちゃんのおかげでね」
「うん………うん!
それに……千斗さんもひどい目にあってほしくない!!
だったら、2人がひどい目にあわないように…………私だっ、だって!
戦うよ!
卑怯な………卑怯に逃げている私なんて嫌だから!」
自分よりも幼馴染を優先する姿勢ではあった
けれども、不快感は一切ない
それよりも、今は漫画とかでしか見たことの無いやり取りを目の当たりにして全身から鳥肌が立っている
立ち上がって戦う決意の成長する、これが主人公か
また目から水魔法が出てきた……
「みーちゃん、決して卑怯なんて私は思ってないよ?
みーちゃんはちゃんと自分なりのやり方で戦いに行こうとしたんでしょ?
異世界召喚だっけ??それに巻き込まれて『戦え』なんて確かに怖いし私も怖かった
それでも、戦うを決めた時点でカッコいいよ!
勇者だよ本当に!」
「勇者……」
「それにね、兵隊長が言っていた今日の訓練の時に探していた『弱点』って分かったんだよ
私も千斗も遠くを攻撃できないということだったのよ」
「え?千斗さんの………あの…いつもの水の槍は?」
「あの槍って、弓矢に比べると速度も距離もそんなに無くて中距離だって千斗が言っていたんだよ?
例えると、キャッチボールぐらいだって」
ちょっと泣いていたから、品子さんが代わりに答えてくれて助かった
ありがとう………グスッ…
「そうだたったの!?」
「みーちゃん、だからね
こっちに来るまでにやっていた弓の攻撃は本当に助かったよ!
私も千斗も飛んでいるのは中々攻撃できなかったから!」
「………私が役に立った?」
「うん!だから
私たちの弱点を補ったからみーちゃんのおかげで無敵になったんだよ!」
弓は確かに欲しかった、遠距離を持ってない俺たちの弱点を埋めるのにぴったりだ
「それで、このオオカミはどうしたの?」
「その……弓矢だけでなく、私も何か魔法を使いたくて
人形や動物が好きで…………そこから召喚魔法がピッタリだって兵隊長が言っていて………」
兵隊長は知っていたのか!?
いつも眠そうにしていたけど、夜中の蜜巳さんの訓練に付き合っていたってことか?!
昼の訓練中に勝手に寝ていたのはその理由があったのか!?
……いや、多分昼寝は関係ないかもしれない
「そうなんだ!?あの3匹のオオカミは召喚魔法なの!?」
「私の………友達だよ?
一緒に戦ってくれる召喚獣………2人と同じ…………大切な仲間」
召喚獣!?ガリウス兵隊長がボソッと言った召喚獣を扱っているとは!
いや、もしかしてこの時はすでに蜜巳さんの指南をしていたから匂わせていたのか!?
……あとで詳しく聞こう、今は2人の時間が大切だ
兵隊長に詳しく聞くのもいいかもしれない
「それに…………テイムもできるよ………………来る魔物を…えっと…………操って戦わせたりとかできる…まだ本番で使ったことないけど」
「それってポ〇モンみたいだね!!」
召喚魔法だけでなくテイムを使えるのか!?
オオカミたちを召喚するだけでなく魔物を使役できるってことか!?両方使えるのは初めて見たかもしれない
「そのテイム?と召喚魔法と弓矢を使って戦おうよ!
この防衛戦でせか……セカンド………えっと」
「セカンドルト…………でしょ?」
「うん!守ろうよ!優しい所だから!」
「………わかった!千斗さんも………千斗さん?」
「なにゅ?」
「千斗!その声どうしたの!?涙声だよ!?怪我したの!?泣いているの!?」
やば、泣いていることがバレた
「怪我は……大丈夫だ、蜜巳さんの行動に感動しただけだ」
半分は正直、もう半分は誤魔化した
誤魔化したところは、2人の尊さを目の当たりにして本当に涙が出てしまう…という所だ
「えっ………そうなの?
ちょっと…………恥ずかしいな…………」
「でも私も感動したよ!まるでみーちゃんが主人公みたいだよ」
「私が………主人公?!」
「千斗も主人公だし!千斗から私も主人公って言われたから
一緒に戦おうよ!主人公3人で!」
「う………うん!
皆と戦うよ!」
「あっ……ああ!行こうか!3人で!」
腕で涙で拭ってもう一度戦場を見渡す
ここからは3人だ、心強い仲間が増えたから本当に負ける気がしない
リスト隊長達のおかげで2つ目の敵軍も減ってきている、それでも俺たちがもっと戦って数を減らさないといけない
「みーちゃん!ハイ!補助魔法だよ!」
「あっ………こんなに体が…………軽い!ありがとう!」
そういえば、蜜巳さんが補助魔法を受けるのは初めてだ
さっきの手助けでも心強かったのに品子さんの補助魔法を受ければ鬼に金棒だ
そう思っている間に魔物が迫って来た、だが!こっちの準備は完了だ!
「しーちゃん!千斗さん!私は……………この子に乗っているから
2人は………空の魔物に集中して!
地上のはこの子たちが………倒してくれるから!」
そう言いながら近くにいた大きなオオカミに乗ってかけ走って行った
小さな魔物はさっきまで通り2匹のオオカミが倒してくれるらしい
操っているという感じではなく、命令したら行動するらしい
縦横無尽に地上の魔物を狩っているからこちらに来る気配はない、空に意識を集中できる
かけ走っていた蜜巳さんは再び流鏑馬のように弓矢で撃ち落としていく、さっきよりも矢の速度は速く、目で追うのもギリギリだ
飛んでいる魔物の体を貫いて行ってまた落ちていく
「みーちゃんありがとう!」
「蜜巳さん、本当に助かる!」
落ちていく魔物を俺たちが狩って行く、俺たちはとどめを刺していくだけ
蜜巳さんがこの防衛戦に参加するだけでこんなにも状況が逆転するとは
遠距離武器の大切さを本当に目の当たりにした
…………
…………
……
……
「えい!
……はぁ全部終わったかな?」
「えっと、そうみたいだな」
「はぁ……はぁ………みんなお疲れ様………戻ってね……はぁ」
あれから少しの時間、戦っていた
本当に少しの時間で終わった
弱点を補ったからこそ俺たちは敵なしと言っても過言ではない
蜜巳さんは戦わせていたオオカミ3匹を戻した?何か手を前に出すとオオカミたちは答えるように頭を下げて光に包まれて消えて行った
綺麗だった、蜜巳さんが召喚魔法を使った時にまた見えるのだろうか?
「2人とも大丈夫か?
ゼェ………はぁ……」
「大丈夫!
……はぁ…やっぱ大丈夫じゃない!疲れた!」
「元気いっぱいに聞こえるが…いや本当にお疲れ様、蜜巳さんは?」
「はぁ……ちょっと座らせて…………召喚魔法は出している間はマナを消耗し続けるから………仲間3匹は……………………ちょっと無茶しちゃったかも……」
持続し続けるのは難しいらしい
重いものをずっと持ち続けることは出来ないみたいなことか
「ハァ……ハァ……でもありがとうね?」
「うん……無事でいてくれてありがとう…………」
「俺からも、本当にありがとう
………はぁーーーー、ちょっと俺も座る」
俺も急に疲れてきて座り込んでしまった、全員の緊張の糸が切れたのかもしれない
生き返るとしても本当に命のやり取りをやっていたからだ、セカンドルトを守る気持ちや戦闘による達成感などのアドレナリンが出ていたからテンションが上がっていたのもあったんだろう
それが終わると、今までの疲れがドッと襲いかかってきた
本来だったら、この勝利をお互いに讃え合いたいけど
そのような余裕は俺に無くて、品子さんにも蜜巳さんにも無いようだ
「リスト隊長達は?」
「リスト……隊長?」
「ああ、蜜巳さん
あちらにいる人達は俺たちと一緒に戦っている人達でその臨時で兵士と傭兵をまとめて隊長やっているのがリスト隊長、
ガリウス兵隊長とナリアン先生は反対側で戦っているって感じだ」
「そうだったんですか…………無事かな……」
「2人とも強いから絶対に無事だよ!」
そう話しているとどうやらリスト隊長達も終わったようでこちらにやって来た
「あっリスト隊長と皆さん!無事ですか!」
「お気遣い感謝します勇者ソラアミセント、どうやらこれ以上魔物はいないようです
皆様の活躍のおかげで誰1人として命を落とすものはいませんでした!
俺たちの勝利だ!!」
そう言うと、兵士達も傭兵達もウオオオオオオオオオ!!と高らかに声を上げた
あんなにも激しい戦闘をしていたのに、ここまでの迫力のある声を出せるの凄いな
俺も声を出そうとしたけど、あまり出せなかった
「本当に感謝します、勇者ソラアミセント勇者アキハラシナコ…そして勇者コヌマミツミ!
後から来ていただいて本当に感謝します、2人の助けになっていて本当に良かったですよ!!」
リスト隊長からしても結構、いい戦いをしていたらしい
どんな表情をしているんだろう…と思って2人を見てみたが、様子がおかしい?
「…あれ?品子さん?蜜巳さん?そんな表情してどうした?」
「ねえ千斗?」
「千斗さん?」
「はい?」
「リスト隊長はなんて言っているの?」
「こちらの………方がリスト隊長なのですか?
何言ってるか………あの、分かりません」
「え?」
言葉が通じてない?え?これってまさか!?
「あの、勇者ソラアミセント?2人はなんて?」
「マナ切れを起こしている!?ここまで翻訳すらできないほど消耗していたのか!?
えっと、みなさん!!ちょっと2人が回復するまで待っててください!!」
………
………
待つこと数十秒、ようやく2人は動けるぐらいまで回復した
「まさかお2人は、そこまで無茶をして
本当に王都の為にありがとうございますうううううううううううううう!!!」
「どういたしまして!でも無茶というよりかは夢中になっていたから気づかなかったよ!」
「せ………千斗さん、無理をしてすいません」
「いやいや、大丈夫!
初めての戦いだとしても本当に助かったし頼りになったから」
それぞれがそれぞれと話している最中、一切として魔物の気配も動きも無かった
他の兵士や傭兵は周囲にいる魔物の死体を片付けていた
ある人は土魔法を使って埋めて、ある人は召喚獣を使って食わせて
後片付けは任せて大丈夫だろう
「そういえば………リスト隊長?」
「どうしましたか?勇者コヌマミツミ」
「ガリウス兵隊長と……あの…………ナリアン神父は大丈夫でしょうか?」
「そうですね?
2人は向こう側が終わったらこちらに来る手はずになっていますが……」
「来るまでの間食い止める」って、そういえば俺たちと合流するときに言っていたな?
「あ!あの2人は!」
品子さんが大きな声で指をさす、その方向を見てみると
青い髪色をしたストレートロングの姿をしたナリアン神父と
白髪ボサボサ髪をしたガリウス兵隊長
2人とも、戦っていたからか服や顔に俺たちと同じように土がついていて
息を切らせているような感じに走ってきていた
「おーい!終わったよー!」
「そういえば蜜巳さん」
「どうしたの………ですか?」
「2人ってまだ訓練中の俺たちが戦っていることって知っているかな?」
「多分知らないと思います…………私はカイザムさんから聞いてこっちに向かっている最中…………誰とも会いませんでした」
「なるほどな…」
そう思って2人を見てみると、俺たちの姿を見て驚いている姿をしていた
やっぱり知らなかったみたいだ
「あー、もしかして終わった感じか?リスト?」
「はい!勇者たちのおかげでこっちも特に問題なく終わりました兵隊長!」
「……」
あれ?ガリウス兵隊長はいつも通りな感じがしているけど、 ナリアン神父はなんか様子がおかしい?
「ガリウス兵隊長?どうしたんだナリアン神父は?」
「あーそれは……」
「本当にごめんなさい!!!!」
兵隊長が何かを言おうとした瞬間に、ナリアン神父は大きな声で謝罪をした
「えっ?先生どうしたの?」
「ナリアン先生?」
もしかして、俺たちに迷惑がかけたと思っている?
訓練中なのに、この戦いに駆りだしてしまった事に?
それに俺たちが戦っていることを知っていたのか?
「ナリアン先生、大丈夫です。
カイザムさんからの提案ではありましたが緊急事態だったら仕方なかったですし
俺たちは特に問題なく戦えましたし……
だから謝らなくても大丈……」
「そうゆうことではありません!」
食い気味に否定された?
じゃあどうゆうことだ?
「私は……みなさんに黙って余計なことをしてました!」
余計な事?どうゆうことだ!?




