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もうすぐ卒業

作者: 中村尚裕

「あぁ」図書室を背に彼から憂い声。「もうすぐ卒業かぁ」

「やっと卒業ね」彼女は晴れやかに、「待ちに待ったわ」

「嬉しそうだね」彼は口を尖らせて、「ちょっとは惜しんでくれないかな」

「どうして?」彼女は小首を傾げ、「待ちに待った卒業式よ?」

「離れ離れになるんだよ?」心外そうな彼の顔。「僕の志望、知ってるだろ?」

「そりゃ」彼女は口を尖らせて、「確かに遠いけど」

「なのに」彼がぼやきを噛み潰す。「友達のままなんて……」

「……って」彼女が顔を曇らせる。「考えてないの?」

「え?」彼に怪訝顔。「何を!?」

「楽しみにしてたのに……」上目遣いに彼女が呟く。「……第二ボタン」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画より拝読いたしました。 はっきり言えないもどかしさが、なんともピュアな空間を作ってますね。 思わず後ろからツッコみを入れたくなります^^
[良い点] 銘尾友朗様の「笑顔でいこう企画」から拝読しました。 本当、初々しいです。 短い文章の中にピュアな気持ちが濃縮されているような作品だと思いました。
[良い点] 第二ボタンは女の子側から狩りに…もとい「ほしいの♡」って言わないと! と、つい後ろからツッコミを入れたくなります(*´ω`*) きっと男の子側から告白して欲しかったんでしょう♡ 卒業式が…
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