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計画41

キリエの頭の中。

どうしていつもこいつらは邪魔ばかりするのだろう?

邪魔することが生きがいなのか?

それとも邪魔することで私から愉悦感を堪能してるのか?

こいつらの意味が分からない。

そもそもこいつらは私といないときは何を生きがいに生きてるんだ?

そもそも生きてるのか?

いや、生きてはいるのだろうな。

そうでなければここにいるのは幽霊になる。

幽霊になってまで私の邪魔をする意味がわからない。

まぁ、こいつらは幽霊になっても私のことを邪魔しそうだな。

どうにかして排除できないだろうか?

爺やに頼めば何かアイディアをくれるかもしれない。

今度相談してみよう。

だが、現状ではそういうことができない。

なら、この場は私が何とかしなければならない。

さて、どうするべきか?

私が動いたとして、止めに来るのは隣り合うネフェルとかいう頭の中がお花畑のような女とカレンとかいうヒステリック女。

てか、ヒステリック女がうるさい。

さっきからギャンギャンギャンと吠えてばかり。

こいつは成長という言葉を知らないのか?

吠えていれば私がビビッて手を引くと思っているのか?

愚問だな。

私はそんなことではルーティン様を諦めることはない。

浅はかなヒステリック女。

・・・よくよく考えれば私は勝者にしかならないのでは?

私は女神様から啓示を受けている時点で、ルーティン様と結婚することは確定事項。

これは揺るぎない運命。

さらに言えば、こいつらは今日がルーティン様と初めての出会いなのだろうな。

フフっ。

私は違う。

私は女神様からの啓示を受けてからすぐさま爺やに調べさせて3歳のころにはルーティン様の写真を見ている。

つまり私は3歳のころにルーティン様に出会っていると同義。

それから爺やに命じてずっとルーティン様の成長を記録している。

ルーティン様は可愛く、賢く、スポーツも万能。

ジョギングの後の汗を拭くルーティン様の写真が手に入った時は、その汗が手に入らなかったことが悔やまれた。

本気で泣いたのはあの日だけ。

そして私の我慢は限界に来た。

年々可愛くなっていくルーティン様に我慢できずに今日会いに来てしまう程だ。

そして生ルーティン様はとても可愛かった。

言葉で表現してはいけないが、もし人に説明を求められた時にどうしても言葉にするのであるならば・・・。

そう、天使だな。

うん、天使だ。

天使以外に適切な言葉はないな。

・・・ふへへ。

ルーティン様の手、柔らかくて、温かかったな。

この感触が消えないうちにもう一度ルーティン様の手を握りたいな。

許されるならルーティン様に膝枕してほしい。

あの膝に顔を埋めて匂いを嗅ぎたい。

絶対にいい匂いがする!

・・・でもルーティン様の表情は微妙だったな。

あの表情はわかる、“困惑”だ。

よく姉さんが私に向ける表情。

・・・今はそんなことはいいか。

今はこの場から消え、ルーティン様に会いに行くことだ。

その為にもどうにかしてこいつらで潰し合ってもらわないと。


カレンの頭の中。

何よ。

何よ!

何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ・・・!

滅茶苦茶可愛いじゃない!

え?何あれ?

あの子が私の旦那様になるの!?

マジで!?

幸せ者か私は!?

ぐ・・・。

ぐふふふふふふふふふふふ。

可愛すぎるじゃない!

ルーティン様のあの表情は困惑。

きっと私に救いを求めていたに違いないわ!

それはそうよね私の様に常に向上心を持ち、ルーティン様に見合う立派なレディになるために日々努力を重ねているのとは違うこの子たちからの求婚なんて迷惑に他ならないわ。

というか何でこの子たちはルーティン様に求婚しているのかしら?

どうあがいても無理に決まっているのに。

この子たちは五国条約を知らないのかしら?

この条約ができてからは他国同士の結婚は出来ないのよ?

だって干渉することになるし。

でも待って、この子たちは癪だけど馬鹿じゃないのよね。

特にキリエはとても頭がいいわ。

この中で1番の難敵なんじゃないかしら?

私に並ぶか少ししたぐらいだとは思うけど、この事実がわからないぐらいに頭が悪いわけがないわ。

馬鹿なのは頭の中がお花畑のネフェルとかいう残念女と初めて会った時に運動が好きだとか言っていた頭の中まで筋肉が詰まっていそうなルリアとかいうウザイ女ぐらいよね。

エンラは・・・。

この子は絶対に腹黒だから何かしらの抜け道を知っているんだわ。

ということは1番の敵はエンラね。

でもエンラって苦手なのよね。

だいたい5人揃う時はいつも作った笑顔で接してくるから気持ち悪いし。

というか、この子のこんなに感情むき出しの表情は初めて見たわ。

この子にも感情があったのね。

って!私は何に感動を覚えているのよ!

今は敵よ敵!

早くルーティン様の元に行かなければ!

それにしてもマクス様がおっしゃっていたように天使だったわ~。

思い出すだけで顔がほころぶわ。

うふふ、絶対に嫁になって見せますわ。

何より私は姉がルクス様と結婚する時点で勝利の道筋が見えているわ。

だから安心していいはずよ。

・・・なら、ここは引いてもいいのではないだろうか?

ここで引いたとしても私はずっとオーウェンにいてもいいわけだし。

この子たちは国に帰らなければいけないのだし。

ふふ、勝ったわ。

なら、優雅に去ることにするわ。


1番最初に頭の中で整理がついたのはカレンだった。



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