全てへの懺悔
一般の八割もできなくて、とてもとても簡単なことすらできない僕は、どこでも、足を引っ張ってばかり。
比較的恵まれた環境で育っているくせして、他よりも僕は、随分と劣っている。
周りと僕を比較して、人は、僕に劣等を自覚させることで、僕のことを鼓舞しようとする。
だけど、僕の心に残るのは「僕ができない子だ」という事実だけで、しかも、その重圧に僕は実は耐えられない。
誰かの悪口ばかりが聞こえて、それが全部、僕に対して言われているような気になる。
そんなわけないって、本当はわかってるのに。
たぶん、みんなの理想は、そこまで高いものじゃないんだろう。
一般の八割、とてもとても簡単なこと、誰でもできる当たり前のこと。
でも、僕には、できない。
「やればできる」
「やらないからできないんだ、このサボりめ」
ああ、その通りなのだろう。
僕が、やらないのが悪いんだ。
やったらできるんだろうね、本当に。
けれど、できないんだよ。
何もやらないうちから疲れてしまってるんだ。
思いっ切り自分を奮い立たせたら、取り掛かることはなんとかできる。
でも、すぐに疲れてしまって、進まなくなる。
動けなくなる。
みんなの理想は、誰にだってできるようなことなんだろう。
けれど、僕にはできないんだ。
足掻いてみた。
手を伸ばしてみた。
大地を踏みしめ、跳んでみた。
思いっ切り。
精一杯。
力の限り。
だけど。
どうやっても、できなかった。
届かなかった。
父さん、母さん。
先生。
みんな。
出来損ねで、ごめんなさい。
理想より、当たり前より全くダメダメで、ごめんなさい。
何もない空っぽですらなくて、ごめんなさい。




