褒められなくていいから
今まで、色々としてきたつもりだ。
保育園児のときは折り紙で、精密に鶴を折ったのを覚えている。
小学生の頃からは、伝記漫画や評論・意見文をよく読んでいる。
中学生になり美術部に入部、今でもよく人物の絵を描いている。
他人と意見がかぶるのが気に入らない。
狭い狭い世界しか、そこでは見えなくなってしまうから。
だから私は、辞書、図鑑、ゲーム、漫画などから、様々な情報を集めてきた。
自分で自分の意見を構成することができるように。
そう、それらは全て、自分の存在を証明するためのもの。
何にも埋もれずに、私という形を保つためにしてきたこと。
褒めてくれるな、相応のことはしていない。
認めてさえ、私の存在を認めてさえくれれば、それでいい。
量産される、思想、思考、外見、趣味、行動……
いつの間にか世間の『パターン』ができ、その全てが『テンプレート』と化す。
私は、それが嫌なのだ。
型に、押し込まれたくない。
だから私は、様々なことをし、自分だけの形を作り上げてきた。
とても歪で、複雑で、他には決してないだろう形を。
褒めてもらうためでなく、ただ、認めてもらいたいがために。
私という人間を褒め称える必要はない。
ただ、私という存在を、認めてさえくれればいい。
認めてさえいただければ、少しだけでも、私は、私でいられます。




