本当に林檎は赤いのか?
いつのまにか恐ろしくなってしまいました。
「赤い林檎が実っているよ!」
少年が、友人に言う。
「本当に赤い?」
友人は疑う。
「赤いよ!!」
少年は怒る、言う。
「何が赤いの?」
友人は問う。
「林檎が赤い」
少年は言う。
「どうして林檎は赤いの?」
友人は問う。
「林檎だから」
少年は言う。
「どうして林檎だから赤いの?」
友人は問う。
「知らないよそんなこと!」
少年は苛立つ。
「どこに赤い林檎が実っているの?」
友人は問う。
「向こうの木に」
少年が答える。
「それは本当に林檎なの?」
友人は疑う。
「そうに決まってるよ!」
少年は言う。
「もしかしたら林檎に似ているだけで林檎じゃないのかもよ?」
友人は微笑んだ。
初めはレプリカで締めるつもりでした