最悪?最高?な日 (当日前半)
俺は朝からうるさい携帯のアラームを止めて足をベッドから出す形で座った。
そして、昨日の明日香との会話を思い出していた。そういえば、昨日から何回も明日香の事考えているな、まぁ考えてもどうにもならないことだしとりあえず学校に行く準備でもするか!
そう考えてやっとの事で自分のベッドから体をおろした。
部屋から出ると姉ちゃんが朝ごはんを作っていて一言おはようというと、うん、と素っ気ないあいさつが返ってきた。どうせ昨日の事を怒っているのだろう、あぁいうのは放っておいた方が良いだろう今日学校から帰ってきたらいつも通りに戻っているだろう。
俺にとってはこういうのは良くあることなのでたいして気にならない。
俺は昨日の夜と違い特に会話のない朝食を終え、制服に着替えて家を出た。
そして、駅のホームで和也と会ったのでそのまま一緒に学校に行くことになった。
学校の目の前にあるコンビニで和也が昼飯を買っておきたいと言ったので二人でコンビニに入った。
このコンビニは学校の目の前にあるだけあって、同じ高校の生徒が結構入るので朝と放課後は結構混んでいる。
俺もついでに飲み物と休み時間などに友達と一緒に食べる用にお菓子などを買おうとしていて(ちなみに弁当は毎日姉ちゃんが自分のと俺のを作ってくれている)コンビニの中をフラついていたらバッタリ明日香と会ってしまった。向こうも俺に気づいたようで、笑顔で俺に近づいて来たので俺は適当に商品を取り、和也に一緒に払ってくれるように頼みコンビニから逃げるように出た。
明日香と目が合った時心臓が止まるかと思うほどビックリして咄嗟に逃げてしまった。
俺が明日香から逃げてしまった理由は明日香と話しているのを誰かに見られて陰口を言われることがいやだったのか、それとも、明日香と話すことが怖くて緊張して逃げてしまうのか、他の理由なのかは俺にも分からない。
とりあえず和也をコンビニの中に置いてきてしまったので、明日香にバレないように駐車場で和也を待ってから、一緒に教室へ向かった。
午前中はほとんど明日香の事を考えていて授業をほとんど聞いていなかった。
何回か明日香が俺達の教室の前を通り目が合ったけど、目をそらすのは何故か俺じゃなくて明日香の方だった。