最悪?最高?な日 (前日)
今日は、明日香に遊びに誘われ、告白され、すごい1日を過ごしてるな。
俺は明日香が帰ったあと、少し時間を開けて店を出た。
そして、今は家に向かっている所だった。
今日は明日香に告白されるなんて俺の人生の中でのビックイベントがあったのだが
俺は目立ちたくないという理由で明日香の気持ちに答える事ができなかった。
俺は明日香が嫌いというわけではない、むしろ好きと言っても良いだけど…
まだ入学してそんなに日が過ぎていないのに、学校の男子の大半を敵にまわしたくない。
俺はそんな自分勝手な理由で明日香の気持ちに答える事ができなかった。
それで諦めてくれたらそれはそれで嬉しかったのだが、明日から積極的にアタックする。
などと宣戦布告?されたので、できれば明日は学校に行きたくない。
でも、本当にアタックしてくるとは限らないし明日はないもないということを祈っておこう。
そんな事を考えているうちに家に着いた。
ドアを開けると、カレーの良い匂いと一緒に姉ちゃんのおかえりーと言う声が聞こえてきた。
「おかえりー♪遅かったね、まさか女の子と一緒にいたんじゃないでしょうね!?」
うちの姉は俗にいうブラコンだ、両親があまり家に居ないからか弟である俺を大切にしてくれている。
でも、高校生にもなってそういう扱いは出来ればしてほしくない。
「そんなんじゃないよ、男友達と一緒に遊びに行ってたんだよ」
「そう?ならいいけど、もう少しで夕飯できるから、その前に風呂に入って来なさい」
「はいはい、分かったよすぐ出てくるから」
「やっぱり待って、私も一緒に入る」
「俺のあとに入ってくれ!」
全く、ブラコンの姉は疲れるなと改めて思った。
風呂に入り、今は夕飯を食べながら、姉ちゃんと会話をしているうちに姉ちゃんから明日香の話題が上がった。
「浩輝と同じ学年に明日香っていうとってもカワイイ子がいるでしょ?あの子めっちゃカワイイんだけど見たことある?」
「見たことあるもないも隣のクラスだしカワイイから顔もハッキリ覚えてるよ」
「あの子めっちゃモテるよね、もしかして浩輝もあの子の事すきなの?」
「っ!、そ、そんなわけないだろ!それに俺が誰を好きになっても姉ちゃんには関係ないじゃないだろ!」
「関係あるよ!浩輝は私だけのものなんだから!」
「おいおい、泣きそうな顔でそんな事を言うなよ恐いから」
「浩輝ちょっと来て」
そういうと、姉ちゃんは俺の手を引っ張って歩きだした。
そして着れてこられた所は姉ちゃんの部屋だった。
姉ちゃんが俺を部屋に入れる時にやることは決まっている。
俺をベッドに放り投げるようにして、その俺の上から姉ちゃんが乗っかってくる。
「浩輝は私だけのものだっていうことを自覚してるの?」
「いやいや、してるわけないじゃん!」
「むぅー、浩輝は何回言っても分からないんだからもういい、力づくで分かってもらうから」
そして、姉ちゃんは俺に無理矢理キスをしてきた。
「っん、っん、っん、」
10秒近くキスされていただろう、まぁこれは良くあることなので良いのだが、
「姉ちゃん舌入れただろ!」
「あんたが何回言っても分からないからでしょ!」
「なんで、姉弟で好きにならないといけないんだよ!?」
「そこまで、言うの?」
「当たり前だろ!」
「もう良いよ、今日はこれだけでは返さないから」
「姉ちゃん、なにしてんだよ!?」
俺は慌ててしまった、いや誰でも慌てるだろう自分の目の前で姉が服を脱ぎ始めたら
「いいじゃん、ヤろうよ」
とうとう俺の目の前で全裸になってしまった。
「浩輝も高校生なんだから、こういう行為に興味あるでしょ?」
「いや、でもさすがに姉ちゃんとやる気はないから!!」
そういうと俺は姉ちゃんの部屋からいちもくさんに逃げ出し、自分の部屋に戻り鍵を閉めた。
そして、自分のベッドに横たわって姉ちゃんや明日香の事を考えているうちにいつの間にか眠ってしまった。