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初めての出会い ①

4月に入りだんだん暖かくなってくる。


今日はこれから3年間通う高校の入学式があるこの高校はなかなかの難関校で中学校の成績は上の中ぐらいだった浩輝でも必死で勉強を頑張ってどうにか合格できたぐらいである。


「あんた、早く起きないと入学式の日から遅刻するよ。いいかげん起きなさい」


今年で高校3年になる2つ上の俺の姉 見沙希みさきが部屋に入ってきて無理矢理俺をベッドから下ろそうとする。

俺達の家は父が大手企業の社長で母はその秘書をしている。

そのため、ほとんど家に帰ってくることは無いので俺と姉ちゃんが2人暮らししているような感じである。


「まだ6時過ぎだから、もう少し寝ても大丈夫だろ?入学式は9時に開始なんだから」


「いいから、早く起きろ!」


怒りを抑えていた姉ちゃんにも我慢の限界がきたようでとうとうキレてしまった。


「わかった、わかった起きるから朝から怒るなよ」


キレた姉ちゃんをなだめてから、まだ時間に余裕があるため朝風呂をはいり、それから朝食を食べた。


まだ時間に余裕があるのだが、家に居てもやることがないので予定より早めに家を出ることにした。


家を出ようとした時に玄関で姉ちゃんがあれ持った?これ持った?などと色々うるさかったので、


「俺は高校1年生だよ、小学1年生じゃないんだからいちいち持ち物を確認しなくて大丈夫だよ。」


と、心配性の姉ちゃんに少し呆れつつ家を出ることにした。


これから新しい高校生活が始まるのだが、人と関わるのがあまり好きではない浩輝にとっては新しい人との出会いに少し不安を感じていたりした。普通の人なら少なからず美少女との出会いを期待したりするものなのだろうが、浩輝にとってはそんなものはない方が助かるのだが、、、

 幸か不幸か出会ってしまう。しかも、かなりの美少女に


入学式まで20分ぐらい時間があり、それまでただ座って待っているのが退屈だったので校内を散策していたら、人気のない所で一人の女の子が3人の男にナンパされているみたいだった。その男の人達は見るからにこの学校の人ではなと思った。


 おそらく、入学式だから今日入学する人達の家族を装って学校に入りナンパしているのだうと思った。


 こういう事はめんどくさいので関わりたくないのだがこれを無視したらあの女の子が可哀想だと思ったので、大人を呼んで来ようと思ったのだが、ここは学校でも人気が少なくあいにく誰もいない、体育館まで行けば人はたくさん居ると思うのだが少し距離があるし、往復するまでに時間それなりのがかかるので、その間女の子を放置と言う訳にはいかないので、面倒だけどやるしかないかと思い、浩輝は女の子に近づいて行った。


「こんな所でなにしてるの?入学式始まるよ

早く行こう」


と言うと男が一人近づいてきて、


「俺達は今からこの子と遊ぶから、お前だけ先に戻れ!」


そんな事を、喧嘩腰で言ってきたのでついつい頭にきてそいつのお腹を思いっきり蹴っ飛ばしてしまう。ヤバイと思って女の子の手を無理やり引っ張り


「早く行こう!」


と言い思いっきり走って逃げた。

これが、俺と彼女の初めての出会いだった

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