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私はお兄様を愛している  作者: こつめ
本編第3章 変化

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acte-012

 提案を受けると決めたダビデとバルク、アルマの行動は早かった。


 ダビデはエリオットに手紙を出し、「提案に応じる。」と簡潔に伝えた。


 アルマとティアナは、王都の下町で長年住んでいた家を引き払った。


 必要なものだけをまとめ、あとは全て処分し隣近所のお世話になった人やティアナの友人たちと挨拶を済ませる。


 嘘をつくのは気が引けて「知人の所でお世話になる。」と言うことにした。アーガン伯爵家の予備爵であるシュトラウ子爵を譲り受けるのだから全くの嘘ではない。そうして挨拶を済ませるとダビデが用意した、いつもの馬車でルーティスカエへと向かった。迎えにはバルクが来てくれた。


 年間契約をしている部屋へ特別にベッドを入れてもらい、前室の使用人控室を応接室に設えてもらう。これはアーガン伯爵家の別邸に移るまでの仮住まいと、エリオットとの面談に使う為だった。


 別邸の準備は一週間ほどで出来るらしい。


 短期間の準備で大丈夫なのかと心配したが別邸は小さく、今までも傷まないよう度々手は入れていたと言われアルマは安堵した。


 せっかくなので待っている間に新しい名を決めることにし、ティアナが違和感を感じない名はないかと考える。ダビデとバルクに相談し、名をアリー・シュトラウとすることにした。アリーは母メアリの愛称でもあり、アルマの愛称でもある。母娘で同じだった愛称はダビデにとって愛着があり、アルマにとって馴染み深かった。


 そうして過ごしながらルーティスカエでの短い滞在を終え、アーガン伯爵家のタウンハウス別邸にアルマ改めてアリーとティアナは居を移したのである。

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