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私はお兄様を愛している  作者: こつめ
Interlude-Ⅴ 愚挙

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24/33

acte,Chris Argun

※同意を得ない性的な描写があります

 ああ。

 なんで、なんでここに君が。


 彼女がいる。

 これは運命だ。


 目の前で、くったりと半ば倒れるように長椅子に腰掛けている彼女をじっと見つめる。


 純白のドレス。同色のオペラグローブ。緩やかに巻かれた焦茶の髪に散らされたパール。


 会場から漏れた光に煌めく、伏目がちの潤んだ焦茶の瞳。


「大丈夫?苦しいのかな?」

「……どな、た……です、か。」

「ああ。随分と辛そうだね。無理はしないで。」


 そう言って側に寄り華奢な肩に手を回す。

「大丈夫、ですか、ら……。」

 抵抗にもならない力で胸を押す、ほっそりとした手の柔らかさに胸が高鳴った。


「失礼するよ、少し休めば楽になるからね。」


 優しく語りかけ、横抱きにした。

 そのまま胸に凭れてきた彼女の顔を覗き込む。


 どうやら、持ち上げたことで意識が途切れたらしい。


 自然と笑みが溢れ、気持ちが更に湧き立った。


 会場から反対にある、伯爵家控室へと向かう。体を揺らさないよう気をつけて人目を避け歩いた。


 薄暗い王宮の廊下。


 デビュタントボールは、たくさんの貴族で賑わっている。


 今は王族への挨拶を終え、殆どがファーストダンスを踊っていることだろう。


 廊下には息抜きや足を休めるため、長椅子やソファが点在していた。


 少し熱気に当てられ、会場を出て良かった。おかげで彼女を見つけた。


 同僚に誘われ、夜会に出たのは気まぐれだった。デビュタントは基本、参加女性はデビューする令嬢方しかいない。社交の必要がなく、妻も参加しない王都の夜会も偶にはいいかと頷いたが僥倖だった。


 鼻歌でも歌いたい気分だ。気分がいい。これはあれか、試した葉巻のおかげかな?


 夜会が始まるまで会場の隅で同僚とグラスを交わしていた時、コッソリ勧められた葉巻は異国のものだった。


 飲むと気持ちが高揚するが、薬ではなく酒と同じく酔うものらしい。


「人にもよりますが気持ちが素直になり、陽気になるんですよ。二~三時間で効果はなくなるし体に害もない。愛飲していましてね、どうぞ。」


 そう勧められて軽い気持ちで貰ったが、いい気分だ。


 そんなことを、ツラツラ考えながら控室に着くと一旦彼女を下ろして腰を抱えて抱き寄せた。性急にノックし開けさせると、すぐにベントリーを追い出す。


 ソファに横たえた彼女の側で床に跪いて見つめる。


 柔らかな頬を撫でると、呼気から微かに酒の匂いがした。


 ああ、慣れない酒で酔ったのか。

 コルセットがきつくて酔いが早く回ったのだろう。


 かわいそうに、苦しいよね。


 顔中に軽く口付けを降らせる。

 反応がない彼女をゆっくりと起こし、肩に頭をもたせかけるとドレスの背面に並ぶボタンを外した。

 途中まで外し、コルセットの紐を少し緩める。

 それからまた横たえると、今度は白い首筋にも軽く口付けをした。


 早く目を覚まして欲しい。

 あの潤んだ焦茶の瞳で私を見てくれ。


「ああ、愛しい人。」


 ゆっくりとむき出しの肩を撫で、緩めたドレスから溢れそうな胸に両手を這わせる。

 そのまま腰を撫で下ろし、滑らせてドレスの裾から両手を差し入れた。


 じっくり顔を見つめながら、手を靴下の上で滑らせ太腿を撫でさする。


「優しくしたいけど、すぐに私のものにしなければ。君を失うのは嫌なんだ。許して。」


 腰の脇にあるショーツの紐を探り当て、解く。

 そろりと恥丘に触れた。

 淡い茂み、固く閉じられた秘裂。


 トラウザーズの前は固く張り詰め勃ちあがり、苦しい。


「私を受け止めてくれ。」


 そう言って、ドレスの中から手を抜くと前立てを開け陰茎を取り出した。


 驚くほど硬く勃ちあがり大量の先走りで、ぬらついている。


 手で握り込み、擦り上げた。

 水音を立て、ますます硬くなる。


 ああ、すぐに果てそうだ。


 手を離し、ポケットから出したハンカチで手のひらを拭うとサイドテーブルに置いた。


 ドレスに再び両手を差し入れて、柔らかな両腿をしっかりと掴み抱えこむ。


 終わったら連れ帰る。

 タウンハウスの別邸でゆっくりと愛を確かめ合うのだ。

 誰にも邪魔させない。


 ドレスが乱れていると人目につくだろうと脱がさずに愛し合うことにした。

 

 太腿の間にあてがい、ぐっと腰を突き出す。

 濡れていない為、抵抗を感じるが先走りのお陰か滑り入った。


「ああ、すごい。」

 夢中で腰を振る。


 僕のものだ。


 ああ、ようやく手に入った。

 もう離さない。


「愛してる。愛してるよメアリ。僕の唯一。やっと僕のものになった。」


 体を倒して華奢な体を抱きしめながら突き上げる。

 耳を舐めしゃぶり、愛を囁く。


 そうして私は彼女の中に、思い切り熱を吐き出した。

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