エルノアの反省
「あ…レイ、気絶しちゃったか…。まぁ、普通はイきっぱなしになった時点で正気失うもんね。これでも持ったほうかな」
そんなことを呟きつつ、レイの膣内から、自身をずるりと抜き取る。
バキバキに屹立したそれは、2回射精したぐらいではおさまりが付かなかったが、気絶している愛しい人にこのまま欲をぶつけるわけにもいかない。
泣いてるレイも見られたし、一回だけど、自分でイってるって言葉にしたし、ちょっとは調教出来たと思う。
自分色に染まっていくレイが堪らなく愛おしくて、眠っている彼女に口づけを落とした。
「愛してるよ、レイ…」
気絶したレイに掛ける言葉は、許しを乞うような声音になった。
浄化魔術で汚れてしまったベッドを綺麗にして、レイの綺麗な裸見降ろす。
かなり大きいのに形のいい胸も、折れそうな程細い腰も。
足だって、女なら皆が理想とするような脚線美だ。
顔立ちだって、前世が女神だったという話も頷ける程の美貌の持ち主。
気品も色気もあって、放っておいても男なら誰もが魅了される美しさ。
傾国の美女ってレイの為にある言葉だと思う。
そんな彼女が、スキルでとはいえ、自分の事を大事に思ってくれているのがまだ夢のようで。
絶対に変な男からは守るけど、もしレイが心変わりしてしまったら、立ち直れないぐらいに愛してしまっている。
もはや溺愛と言っても過言じゃなかった。
これだけの愛情を内に秘めながら、同じようにレイに意識されているミズキやサクヤへの嫉妬心を押し殺し、今日まで耐えた自分を褒めたい。
スキルによって植え付けられた感情である以上、優劣なんて多分ない。
彼女にとっての一番になりたいけど、ずっと一緒に行動しているうえ、レイに触れられる順番まで決まってしまっている今を覆すのは恐らく無理だ。
ミズキは大雑把だし、サクヤは優男だけど、レイに抱いている愛情は本物だと分かるから、まだ我慢できる。
レイを傷つけたなら、殺してやるけど。
いや、もしかしたら今日俺が傷つけたのかもしれない。
媚薬なんてもの持ち出して、強制的に発情させた。
嫌われたらどうしようという恐怖が胸を埋め尽くす。
レイの口から嫌いなんて言われた日には、たぶんもう生きていけないだろう。
怒ってる、だろうな。
興奮して勢い余ってとはいえ、小一時間程前の自分を殺しに行きたい。
とはいえ、時間は巻き戻らない。
いや、仮に巻き戻せたとしても、神格を持つレイの記憶から、媚薬を使ったという事実を抹消できなければ同じことだ。
どうしよう。嫌われたくないはずなのに、レイの逆鱗に触れるような真似をしてしまった。
生まれて初めて恐怖という感情が心の中を支配する。
愛情なんて持たなければ、知ることは無かっただろう恐怖。
ああ、たぶんサクヤはこれに似た感情を持っていたんだなと、思い出す。
サクヤはレイに触れる時、いつも逡巡していた。
それは拒絶されることが怖かったのだと、今ならわかる。
愛なんて面倒な感情、持つんじゃなかったと自分を責めても、もうどうしようもないわけで。
取り敢えず、今自分を責めていてもしょうがないことぐらいは分かっていた。
明日、ちゃんと謝ろう。
どうやったら許してもらえるか、分からないけど。
眠ろうと意識すると、神獣は簡単に意識を手放せる。
眠るというより、回復のために意識を落とす感覚だけど。
普段は無防備になるからしないけど、結界の外にはミズキもサクヤも起きて居るだろうし。
ああ、三重結界ももう必要ないかと結界を解く。
今はレイを抱きしめて眠る幸せに身を投じたい。
もしかしたら、今後触れられなくなるかもしれないから。
細い腰を抱き寄せて、自分の腕の中にレイを閉じ込めると、恐怖が少し和らいで、満足感で満たされる気がした。
時間通りに投稿できず申し訳ありませんでした。
今後気を付けます




